2018年3月3日の活動

【子供の『睡眠障害』】明日(日)あさ11時~放送。BS日テレ
 埼玉県の子供を、まずは『睡眠障害』にならないようにしていきたい。いま睡眠障害になっている子供を出来るだけ多く・早く発見し、救っていきたい。
①光を見ると、生き物は脳が起きてしまい、寝付けない。それなのにスマホを(まだ大人になっていない)子供が夜見る。
②母子・低所得家庭は仕方ないが、親の『時間管理』が課題。親のせいだけに出来ないので、バックアップしていきたい。
 私はこの番組を見ましたが、教育に関心のある方は是非、いま録画を。(^_-)

「NNNドキュメント’18『眠れない子どもたち”睡眠障害”という病』」- 日テレ

 

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都内の小学4~6年生が、埼玉・越生から物見山を越えて高坂駅まで50kmをサイクリングし、自転車をバラして電車に乗るところを、先生にお話を伺いました。
 小学生グループのこれ程の人数の『輪行』を県内で初めて見ました(サポート自動車もあった模様)。自転車の輪行(袋に入れるの)って、簡単なんですけど、よく大変って聞かれます。もっと身近にしたいな。
 『自転車の街づくり』自転車道の整備は言うまでもありませんが、ソフト部分が大事で、県担当職員と一昨日も協議しました。

 

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文部省 元事務次官 前川喜平さん講演(東松山)
「不登校は、“学校が”子供になじめないもの。学校は居心地の悪いもの。学校の規格にハマらない子供はいる。日本の学校は軍隊に習って出来ている。ランドセルは軍隊の歩兵が背負っていた物。爪入りの学生服は陸軍・セーラー服は海軍。運動会は演習。国の為に役に立つ人を育てるという名残りがあり、なじめない子がいてあたり前。小学校の制服で『アルマーニ』は狂気の沙汰。
 あの大阪市で、大空小学校をつくった『木村泰子先生』は、校則が1つだけ「自分がされてイヤな事は、人にしない」。イジメは、まず学校の先生が変わらないと。指導と言う名の言葉の暴力。木村先生は、私の100倍スゴい。私は退職してから有名になったが、現職の時は、面従腹背をし、お腹の中で、ちきしょうと思っていただけ(笑)。
 教育機会確保法(一昨年成立)。夜間中学などの方法で、学校以外の場所での学習の必要性を打ち出したが理念だけで、未完成。6~15才までが義務教育であり、小~中学生までが義務教育というのは間違いだが、普通教育は9年間を指し、不登校などにより、それが受けられなかった人に、その機会を保障する。夜間中学校は、全国36校だが、来年、川口・松戸に出来、これまで自主夜間中学でやって来て、私も福島・厚木で、毎週どちらかでボランティアをしている。外国人が日本で学べるようにするのが喫緊の課題で、夜間中学が大事。四国に無いので【獣医学部】よりも夜間中学校を。文科省は夜間中学校に冷たい対応だったが、自民~共産までの議員連盟が出来、この3年で変わった。馳浩大臣(当時)は私の任命権者だったので、かわいそう。馳浩さんは高校・古典の先生。馳浩さんの最終目標は、日朝国交正常化。
 (越生町からの質問への回答)本当にコミュニティ・スクールが機能すれば、先生は楽になる。習志野市での先行事例を学べば。
 安倍総理が進める道徳教育は、日本人至上主義で、危険。血のつながった共同体の観念・国体思想を復活させようとしている。学習指導要領だけでなく『家庭要領』を近い将来作りそう。個を大事にせず、犠牲を重んじている。地球市民的発想が無い。どこの馬の骨か集まって、互いの個性を尊重し合う社会が大事。
 あいさつは、『お互いに』心地良い事が大事であり、どうするのが正解なんて道徳の教科書に書くべきではない。
 風呂敷包みのように、子供がどんな形でも認める。しかし学校の画一化が日本の場合、強い。指導死もある。学校はある意味で無法地帯。校則の裁判は結構あるが、原告が勝つ事はあまり無く『学校には学校のルール』を尊重している。しかし子供達がルールを作る・立法権に参加出来ていない。
 18才で主権者になるので、『憲法』論議を学校で取り上げるべき。取り上げて『いい』のではない。多様な意見がある事を。先生が自分の本心を悟られないようにするなんて。ドイツは、教師が自分の意見を言ってもよく、生徒が教師に自分の意見が引きずられる事は無いという発想。そういう生徒でなければ、本当の主権者にはなれない。
 サルと馬が、木に登る・走る競争とでは“1番”が違う。芸術・スポーツとでは競えない。『公平・平等』とは何か。
 憲法の『能力に応じて』とは、IQ・学力テストで序列するものではない。私は全国学力学習調査に反対だった。いらぬ競争をあおっており、学校の努力を必ずしも反映していない。たまたま塾が多いなど、別な理由。ほんの学力の1面しか分からない。民主党政権の”抽出調査”で充分。法律で全国でやらなきゃいけない訳じゃないのに、犬山市は全国学力調査に全国で唯一反対したが、市長が変わって参加した。教育ポリシーが1つ1つあってしかるべき。私がどこかの教育長にしてくれたら。
 『能力に応じて等しく』とは、学習によって毎日変わっていくので、昨日の子供は今日の子供とは違い、毎日変化していくので、全ての1人に応じた学習の機会をつくっていく。かけがえの無い命・尊厳を持っている。どういう人と付き合うかも自由。
 『ゆとり教育』は、自らの経験の中で学ぶ。自主的・能動的に学ぶ。『円周率を3と憶えよ』と言ったかのような報道は、某学習塾の“陰謀”。
 国が無償の義務教育の義務を負っているのであり、国民にとっては権利。国の不作為・責任を果たしていないので、教育行政の責任だと思って来たが。
 小学校に教科担任を導入すべきで、小中兼務。英語は教科担任のほうがいい。小学校の高学年で導入を。2次方程式を習うのは高校でいい。数学を使って仕事してるか?むしろ『家庭科・保健』のほうが大事。保健は体育の先生でないほうがいい(養護教諭を専科にする)。
 【人事権と忖度政治】 『官邸』が各省・与党に対しても、強くなっているのと、人事権がツールになっているのは、間違いない。文科省は元々、力が弱い。財務省は霞が関に君臨していたのに、官邸ににらまれたら何も言えない。「答弁さし控える」というのは、答弁ではないので、許さない規則を。改ざんでなく、記録が無いなんて。ていたらく。
 30~40年前は、自民党の中にも色々いたが、今は何も考えない人が多く、1人1人が無責任。教育の第3者機関をつくったほうがいい。
 天下り問題の第3者機関は、証人喚問権・資料提出権があり、ウソをついたら『刑事罰』が待っている強力な権限を持っていて、うみを出し切った。
(義家氏についての質問に)竹富町の教科書問題は、伝家の宝刀までぬいて理不尽な考え方を現場に強いた」。

深谷でも4月に前川さんの講演が ↓