2008年7月30日の活動

市民相談聞き取り・対応。
資料調査。

――――――――

NHK たったひとりの反乱 「食品偽装告発、“さきがけ”となった男」を見ました。
 BSE騒ぎのさなか、輸入肉を国産肉と偽った雪印食品による牛肉偽装事件を告発した、西宮冷蔵株式会社のドラマ。
 ドラマだけと思っていたら、ポイントの所で本人がインタビューに答えていて見応えがありました(雪印元従業員も)。西宮冷蔵さん、これからも頑張って下さい。
 でも、これを見た人は告発しづらくなりますね。
 西宮冷蔵については映画化(「ハダカの城」)もされているとの事(自主上映)。
 雪印の下請けだった冷蔵会社の社長の居ぬ間に、雪印社員が冷蔵倉庫にやって来て、人払いをして箱を入れ替え偽装。伝票の日付を改ざんさせ社長にも言わないよう冷蔵会社社員に口止めし、国に牛の全頭検査の買取をさせるようにした。後からそれを知った冷蔵会社社長は何度も改善するように雪印に進言したが(むしろ入れ替えた前のダンボールをうまく処理するよう冷蔵会社に依頼する始末で)、改善されずやむなく告発。告発した冷蔵会社が、国から7日間の営業停止処分を受ける(日銭を稼ぐ必要の無い国・民間を考えない国・正しい事より力に負ける公務員体質)。そして、雪印以外の会社からの受注が止まり02年11月末、廃業(冷蔵会社の受注のうち雪印は1割だった。しかし売上高は前年比で36%にまで激減)。その後、懐中電灯でご飯を食べる生活をしながら出版した本を売り、国民の応援を得て04年3月会社が再開、日雇い労働をしていた元社員が(給料が払われるか分からない中)戻って来た。

 <番組内容>
 冷蔵倉庫会社の社長・水谷洋一氏が、実名で告発した事で不正は明らかになった。当時水谷氏は、「内部告発を行ったヒーロー」として、一躍マスコミの脚光を浴びた。だがその後、水谷氏も周囲の人々も、思いもよらない過酷な運命に翻弄されることになった。たとえ不正があっても、内々で覆い隠そうとする日本的企業風土に異を唱え、風穴を空けることになった、たったひとりの「反乱」。