2008年7月22日の活動

同じ税金を使うのでも…。
朝10時半から夕方まで東松山市内の福祉施設4箇所を視察させて頂きました。
 テーマは子育て支援・障害児の療育・障害者就労。とても1日では学びきれませんが、時間を作って頂いた東松山の皆さんに感謝してやみません。大変勉強になりましたm(__)m。
親しくさせて頂いている東松山市長(39才で議員の応援なく市長に当選。4期目)にお会いしました。
 障害者福祉についてお考えを伺いました(国の社会福祉審議会の委員になられたとの事)。ざっくばらんに市長ならではの経験を話して下さいました。

伺った所全てで、狭山市との大きな格差を感じました。
 財政力では狭山市は3位、東松山市は16位(人口8万8千)。それなのに狭山市は何年遅れているのか。金額の大小が一番大事なのではないと感じました。
 何よりも感じたのは、熱意の違い。
 同じ事をやっていても、きめ細かい。
 どうすれば追い付けるか。今後しっかり対応していきます(狭山市の職員にも視察に行ってもらいたい)。

東松山市総合福祉エリア事務局長。
市立松山保育園長。
 医療ケアが必要な子を分け隔てなく受け入れている保育園。もし子供に何かあったらと言う躊躇で止まらず、踏み込んでいる。
社会福祉法人 昴事務局長。
 障害児の訓練をしている医院も持つ社会福祉法人。障害児のクリニックをやっていたが、障害児を来させている事に自ら疑問を感じ、クリニックを廃止。医師の指導のもと作業・言語療法士が各市町村を訪問して保健士などに指導し、定着すればまた他の市町村で指導する。今までやっていた所で障害児を連れて来られるのを待って対応していても感謝されていたであろうに、慣れ親しんだ楽な方法・施設を廃止してまでやられている事に驚きました。
東松山障害者就労支援センター。
 市からの補助金をあてにせず、(本来利害が対立する)市内の5つの社会福祉法人などから人を出し合ってNPO設立。施設に民間企業から人を抜擢して来て、本来、福祉職員では思いもつかない事をやっている(企業の人事担当経験者が働く人の仕事のやり方-生産工程をデータで分析・改善策を出す。製造業系のOBが指導員)。他市より進んでいる中で、新たに厳しい目標基準を設けようとしている(定着率―半年以上同じ仕事を続けていけているか、など)。

視察の道中も障害者施設役員・所沢市議と意見交換が出来、充実した時間でした。

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NHKニュースウオッチ9「高校中退急増、背景には」を見ました。
 高校の授業料免除者数は、10年間で2倍以上に増えている(22万4千人)中、中退者が増えているとの事。
 埼玉県内の公立高校のあるクラスでは、生徒32名のうち卒業したのは半数の17人
 (2年前、私は県庁に高校の中退者数の実態を調査しました。また調査したいと思います。)
 取材に応じたある母子家庭。塾に通うお金が無く、兄もお金が無い為高校を中退する中で、妹も中退。中退では社員になれずパートを転々としている。2カ月家賃払えず食事は1日1食100円のパスタ。
 別の中退者が急増する公立学校の中退した生徒のほとんどは、水商売やアルバイト。自宅にひきこもったり、中には犯罪を犯した者もとの事。
 そんな中、杉並区立和田中学校(校長先生の講演を以前聞きました)では全生徒対象の塾の先生による補修を行っていますが、板橋区では、(中卒では就職先が狭まる事から)低所得者に塾の費用を年間19万円補助している(生活保護9300世帯)。
 柏市立の小学校では、(週2回)授業中に塾の先生が個別指導。放課後(週1回)の補修授業も塾の先生が対応し、保護者負担は教材費年間千円。
 茨城県八千代町では、5月から保護者の団体が塾の先生を招き、中3対象に受験向けの英語・数学の補修を中学校で1日3時間(千円)、6日間行ったとの事。
(なお狭山市では、授業のサポートに保護者の方などのボランティアさんが関わって頂いています。)

 最近、子供の教育について深刻な相談を頂いていますが、政策としてメスをいれなければ、救われない子供達がいると感じています。みなさんはどう思われますか?