2015年10月14日の活動

県庁。
県警察と意見交換。熊谷・朝霞の殺人事件。
新聞記者と意見交換。

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≪ご意見募集!!!≫
【朝霞市での警察官による殺人事件。熊谷での殺人事件について】
 2つの事件の性質は異なりますが、朝霞の警察官による殺人事件は言語道断で、熊谷での6人殺人事件についても大変残念であり、犯人の自供と、県警や市の対応のあり方の真相究明が待たれる所です。県議会は明日が最終日。県議会でこの2件をそれぞれ考える上で、皆様のご意見を伺いたいと思います。よろしくお願い致します。

【熊谷の殺人事件】の被害者に近しい方から、周辺住民の方のご意見も含め、詳しくお話を伺っております。(申し訳ありませんが、ネットで直接的には載せられないので、これ以降、間接的に書こうと思います)
 事件で亡くなられた方のご親族のご心痛は幾ばくかと思います。周辺住民の方もご心配でしょうし、事件の真相究明と、それを明らかにした上で教訓が活かされるよう、改善すべきは具体的に私も求める努力を惜しみません。
 明日県議会最終日なのでギリギリまで検証・議論しますし、明日までに限らず朝霞市での警察官による殺人事件とそれぞれ、注視して取り組んで行きます。

夫婦殺害から1ヶ月 自治体が署名活動の中間報告 テレ玉ニュース 10月14日

1、朝霞市での警察官による殺人事件。2、熊谷での殺人事件について、県警察本部の幹部と今日、意見交換しました。県議会でこの2件をそれぞれ考える上で、いくつかの重要な視点があると思っています。(以下。私が県警幹部に言った事)
①県議会として、【鬼の首を取ったかのような対応】をするのは簡単です。カッコ良く見えるかも知れません。しかし今回、公務員という、ある意味特殊な組織上の事にどこまで県議会で具体的に踏み込む気があるかです。
 今日、県警幹部に私から、「公務員に限らずどんな組織であっても、もちろん政治も!どんな綱紀粛正策をこうじても、課題のある人は必ず出ます。しか、公務員の世界では、『減給』や『解雇』がしづらい体質になっています。『配置転換』のスピードも要求されると思います。
 朝霞の事件の教訓として、事件で業務上知り得た人と不倫をしていた、このような署員の配置転換のスピードを速めて頂きたい」と言いました。この事について、現状では県警が事件を教訓として対応するとは私は思えていないので、あえて強く言いました。ここの体質が改まらないと事件は起きやすくなります。この事について、県議会でどこまで議論できるか。これは、警察だけに限った事ではありません。県庁・県教育委員会の対応が、【不作為】(あえて積極的な行為をしないこと。消極的行為)であっても、結果論は精査をし、外部に公表が必要ない案件でも内部で結果の対応策の共有を徹底してもらいたいと思います。

②熊谷の事件については、犯人から供述がまだ詳しく得られているような報道はありません。殺人事件を起こす前、警察署内でどう思って警察署を立ち去ったか。明らかになっていないので、県議会の担当委員会で事件について審議した要点記録の開示を請求しようと思いますが、開示されない可能性もあります。恐らく委員会では、犯人の供述についてのやり取りは、報道されている以上にはほとんど無かったのではないかと思います。

 災害や事件に慣れていない公務員は、これまでに無い事があるとパニクり、思考が止まってしまう事が度々問題になります。
 昨年、県内での大雪の際県の対応が問題だとマスコミでは報道されましたが、よくよく調べてみると市役所の職員体制が、大雪の夜2人しかいなかった事が判明した事もあります。(私が発行した新聞。
 今日の時点で、今回の熊谷での事件について、県議会として警察と市役所のどちらかの対応を一方的に批判したり、具体的に言及するのには早いと思います。

ひろし新聞 139号「災害」編|埼玉県議会議員「中川ひろし」オフィシャルサイト

③命がけで体を張っている埼玉県警察官1万1千人全体の現場の人間の事を思った上で、【結果論で言えば何でも言える】という視点も忘れてはならないと思います。
 私も防災・防犯に取り組む端くれとして、活動している中で時にリスクを負います。その時、リスクを取らなかった時のリスクと天秤にかけて行動しますし、事務的に時間がかかったり、効率の悪い事は後回しにしますが(事務的な事に限らず)『結果として』ああすべきだったという事は出て来ます。事務的にやる時間があるに越した事は無いですが、それよりも優先しなければならない切迫した案件もあります。
 熊谷での事件について「文書で市役所に通達すべきだった」との一部マスコミによる指摘がありますが、緊急時にはそんな暇は無いと思います。まして、警察の職員の人数は少ない現状で(特に夜間・休日は署員体制が手薄。今回熊谷の警察署での出来事は休日でした)、公務員組織にありがちな【何かあったらどうする】を気に過ぎて、この国の行政は、今でさえ随分市民感覚と離れた仕事のやり方になってしまっています。結果として【市民の為にならない】可能性、真面目な署員が『委縮』してしまう可能性について、県議会としても注視する必要があると思います。
 『ここぞとばかりに行政批判』するだけでは解決・発展性は無いと思います。問題は、やり方・人事管理システムが改まるかどうか。
 新聞報道を、県議会で鵜呑みにする訳にはいきません。県議会の本会議・委員会の場だけで真相を解明しようにも、今のならわしで言うと、洗いざらい、ざっくばらんにやり取りするのに限界があるので、平場でどこまで議員として検証出来るかが問われます。「対応が充分ではなかったのではないか」と書くのは、マスコミは書いたとしても、そのまま言う訳にはいかない場合もあります。
 県議会で、熊谷の事件について明日(15日木曜)言うとしたら「今回の事件で教訓となる事を洗い出し、真に仕組みの改善の模索を求める」といった事ではないでしょうか。

写真は、15日深夜0時に放送されたNHK番組のタイトル
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④私は埼玉県の警察官が丁寧な対応をしている所に立ち会った事が何回かあります。(だから勘弁せよという話ではありません)
 児童虐待や子どもの家出も含め、犯罪被害者などに警察官がどこまで親身な対応が出来るかも大事です。
 警察官の最大の任務は、犯罪の防止、事件の解明です。被害者の気持ちに寄り添う事は、ともすると仕事ではないと思いがちです。今回の朝霞での事件は、親身な対応が悪用されました。
 警察官が被害者と日常接する機会が多い中、今回の朝霞の事件をきっかけに、『何かあったらどうする』『事なかれ主義』という古い公務員の体質を復活させるような事にならないといいと思います。埼玉県警察には、引き続き被害者などに親身の対応を望むと今日、県警幹部に私から言いました。