2014年3月1日の活動

 市民要望対応。
 NPO法人 狭山市の高齢社会を考える会。
 講演:アルフォンス デーケン先生(お薦めの講師。お話をお聴きするのは2回目。本も読みました。上智大学名誉教授)。
 演題『ユーモアは長寿の妙薬』。(以下、講演)
 「ドイツ人として生まれ、日本に来て50年以上。日本に骨を埋める覚悟なので、今は日本人です。
 デーケンと言う名前ですから、何も「で~けん」です。
 死とどう向き合うか(同名の本も販売中)。
 死について語る事は当時タブーで、死について考える場をつくりたいと友人達に相談したが、唯一の励ましは、「やめたほうがいい」だった。
 日本のホスピス運動に非常に興味があった。
 厚労省のえらい人は当時「ここは日本です。日本ではガン告知しません」と言われました。しかし、今ほとんどの医者が、患者への告知を薦める。
 当時、ホスピスの事をタクシーの運転手に聞くと、「ハイクラスのホステスさんですか?」と言われた。
 毎日朝から晩まで、“思いわずらい”するのは道楽とも言える。それに解放されるには「晴れてもアーメン、雨でもハレルヤ」。
 人は課長・部長になりたいと思う。デーケンと言う名は、オランダ語で部長の意味。私は生まれた時から部長でした。
 37才でナチスに処刑されたアルフレッド・デルプ氏は「もし人によって、少しでも愛と平和、光と真実が世にもたらされたなら、その一生には、意味があった」と言った。
 ドイツの諺「共に喜ぶのは2倍の喜び。共に苦しむのは半分の苦しみ」。行政の自殺対策の参考になる。
 高齢化社会で大事なのは、内面への道。いかに心あたたかでいるか。
 驚きは哲学の第1歩。驚かない人は哲学者になれない。
 人間の能力は5%しか使われていない。
 くそまじめな人は、自殺する。生真面目な人は、早く病気になる。
 何千人の死別体験者に会ったが、配偶者・知り合いを失った人は笑わない。
 失ったものを再発見するしかない。潜在的能力の可能性は、ユーモア感覚。
 奥さんを失うと、ご主人の死亡率は4倍上がる。先に亡くなった奥さんは無責任(笑)。
 バスを待っている時間は長い。ロンドンでバスを待っていて、全然来ないから、時刻表を見たら小さい字で「日曜日は運休」と書いてあった。
 ボランティア活動をやっている人が100人死ぬうちに、ボランティアをやっていない250人が死んでいる統計がある。
 許しは、弱さでなく、真の強さの証。

 遺言状を書くのは、家族への愛情。
 ユーモアは、もともと医学者が使った概念。
 ユーモアがあれば、自分の苦悩に、笑いが出来る。
 体の免疫機能も高められる。
 ある患者は言った。10分笑い続けたら、2時間痛みを感じず、眠れた。
 ユーモアは、愛と思いやり。
 ジョークとユーモアは違う。ジョークは技術。きついジョークは相手を傷付けるので、良くない。当てこすりはきつい。
 私は1932年生まれ。父は反ナチス運動で、1日中タイプライターを打った。見つかれば殺される。夜、父は私達を笑わせた。ユーモアのバランス。
 12匹の猫を私は飼っていて、猫の前でへんな顔をしたが、どの猫も笑わなかった。
 日本に来て、日本語を教わっていた時「よくうなずいて下さい。たまに『そうですね』と言って下さい」と言われた。
 “ユーモアとは、『にも関わらず』笑う事である”
 今、今までになくユーモアが大事。
 笑いながら、同時に腹を立てる事は不可能。やってみて下さい。でーけん。
 中学の先生がもう少しユーモアを持って教えたら、いじめが無くなるのにと思った。
 年を取ると、ユーモア感覚を失う事が多い。
 看護師さんは、病室の全員と話す時間が無くても、無言の笑顔で、患者は喜ぶ。
 ドイツの男性よりも、日本人のほうが長生き。だから私は日本に来た(笑)。
 日本は幸せの国とは言いづらい。自殺が多い問題。電車が止まるので、早く出かける。
 どういう高齢化社会をつくるか。日本の使命」。(以上、講演)

 講演後、デーゲン先生に相談。メンタルヘルス対策について。
 奥富ふれあい館。ひな飾り展。昨年に続いて今年も訪問。明治・大正時代のひな人形もあった。
 住民のつるし雛作りを指導されている方にお話を伺った。
 奥富地区の3つのまちおこし事業について各代表の方にお話を伺う。
 6月中旬には、ホタルも奥富『弁天掘り』で住民の方(16人)の飼育により見られる(昨年は8千匹)。
 県としてもホタルが生息できる水辺環境の整備を行い、応援している。

 市民要望対応。