2010年4月3日の活動

資料調査。

シンポジウム「貧困で学べない高校生を考える」(浦和)。
 経済的に困窮しながら県内の定時制高校に通う生徒や卒業生、教職員が現状報告・討論。
 高校中退者は過去10年間、全国で1年に10万人。
 「育ちが先天的能力を凌駕する」。3才までに、富裕層の親は子どもに5万語の言葉を投げかけ、低所得の親は1万2千語しか投げかけない。言葉の中身も、低所得の親は否定的な言葉が多くを占め、富裕層の親は倍以上の肯定的な言葉を投げかけているとの事。
 埼玉県立高校定時制を舞台にしたドキュメンタリー映画「月あかりの下で~ある定時制高校の記憶~」の冒頭も見させて頂いたが、現場の深刻さの一部を垣間見て、考えさせられた。ここでは40人のうち37人が、小中学校時に不登校を経験との事。
 全国で定時制高校の学校数は近年減ったが、親の経済状況の悪化や不登校児童が増加するなどし、生徒数は07年度以降、増加傾向にあるとの事。
 日本の教育は、子どもの自立に課題があり、何とかしなければと思う。