2010年4月7日の活動

日本税制改革協議会の勉強会(港区赤坂)。千葉商科大学教授。
愛知県大府市議と意見交換。犬・猫処分の削減策などについて。
栃木県議会議員候補・杉並区議・桑名市長候補と意見交換。
和光市長と意見交換。

昨日(4月7日)日本税制改革協議会の勉強会で杉並区長 山田宏氏の話を10数人で聞いたのですが、NHKも同席しており、その場で山田区長が言った事が今朝NHKで報道されました。

山田 宏杉並区長。(減税自治体構想)
 今年3月区議会で「減税基金条例」可決。減税基金として毎年予算額の1割を積み立て、基金の利子収入を活用することにより、10年後からは、住民税の10%の恒久減税、20年後には15%の減税になっていく。
 これは私1人が発案したのではなく、福澤諭吉も1890年『時事新報』で「官吏(公務員)は1/3でいい」とした。二宮尊徳も「分度(収入に応じて支出に限度を設けること)と推譲(勤労や分度によって貯まったものを還元したり将来のために残すこと)」を提唱した。河村名古屋市長は「減税が行革の突破口」と言った。
 私が杉並区長に就任した平成11年、杉並区の財政は危機的状況で「経常収支比率94%」。ほとんど仕事出来ない。
 職員1人に年間1千万円かかる。民間委託によって6割に削減し、10年で40億円が浮いた。
 減収補てん債、歳入不足を補う“赤字区債”を15%歳出削減をし、就任翌年止めた。“すぎなみ丸”船底の穴を埋める事が先決だと。赤字区債は絶対にやってはいけない。それを行ったら区民は「そんなにひどいのか」と気付いた。ニュージーランドでもそうだったが、改革は一気に、例外なくやる事だ。
 レジ袋税導入の際にも商店街などから強い反対があったが「このままレジ袋をタダで配る事が正しい商いの道なのか」と説いた。
 備中松山藩の山田方谷(ほうこく)は、 「義を明らかにして利を計らず」と言った。
 子供手当ては、赤ちゃんが大きくなってから払うもの。それで幸せですか。
 いま戦後政治を反省すべき時。“依存心”“内向きのもたれ合い”。法人税は世界一高い。依存から自立へ。それには3点。
①成長と改革に基づく経済・財政の再建  法人税を35%まで下げる。所得税も下げる。
 改革には公共部門のコストを下げるしかない。保育は、都にも窓口があり、0才児1人を預けるだけで50万円かかっている。
 国・地方公務員を1/3に減らす。分権は、自治体の経営の競争が見える。
 高齢者は3500万円を遺して死んでいく。相続税の免除などを考えるべきだ。
②伝統的な日本の復活。地方・農業・教育。尊王思想があったから改革できた。
③現実主義に基づいた国防。
 “新党”について、『文藝春秋』に載る。今の永田町のメンバー(現職国会議員)は入れない。今の民主党は、幕藩体制の終わりだ。声を出さないと日本はおかしくなる。稼いだ人が使えば有効に使う。人間の本性だ。税金を下げていく事こそ、日本国家の再生。参議院選挙に10~15人の候補者を擁立するとの事でした。私が出るかは、現在区長なので白紙だ。

<私から山田区長に質問>
 「今後の高齢化での歳出増加と、減税基金条例の関係は?」
 →財政シミュレーションを行い、1.3倍の需要が予測された。行革路線を維持していけば、高齢化・少子化・学校の耐震などにも応え得る。

山田氏が新党についてどうなるか聞かれ「金もないし、どうなるかは分からない。しかし、全て整ってから出ないと出来ないではしょうがない」と言われていたのが、印象に残りました。