2010年6月26日の活動

市民相談対応。

「道州制シンポジウム」~徹底討論!地域主権改革と新しい国の形~(都内半蔵門)。
<主旨>
 民主党政権が進める「地域主権改革」は、この夏にも大綱がまとめられ、改革の全体像が明らかになろうとしている。地域主権改革のゴールとなる「新しい国の形」はまだ明示されていない。地域主権改革における道州制の位置付けと実現に向けた道筋について、参院選の各党マニフェストもふまえて徹底討論。
<基調講演>
 松沢成文(神奈川県知事)
 道州制は、6か7の州に。四国・中国は1つになれば瀬戸内海は内海になる。
 財源は国6地方4の現状を、財務省はとことん嫌がるだろうが、5対5に。
 国会は、上院で外交・防衛・司法などをやり、下院で地方の事をやるようにしてはどうか。イギリス・フランスはそうだ。
 広域連携。上田知事・石原知事にご理解頂いて、関東地方で進んで来た。森田知事はまだよく分かっていないけれども。東京湾の水質浄化などの環境問題などに取り組む。今年の秋には広域連合がスタートする。
 ディーゼル排ガス規制、5年かかった。広域連合作れば、そう言う事は1年で出来る。霞ヶ関のお陰でバラバラにさせられてしまって、霞ヶ関にお伺いを立てないと進まなくなってしまっている。
 地方自治法は、国が地方を管理する法律になってしまっている。地方分権が進む訳ない。地方自治基本法に作り直すべき。
 神奈川県内では政令指定都市3つあり、県の仕事の7割出来る。横浜市と清川村の人口は千倍の差。神奈川県内を5つくらいに政令市でまとめる事やらないと、道州が肥大化してしまう。
 民主党は、地方に税源移譲しないと。
 リーマンショック前は法人税が5千億だったが、今1500億。給与カットまでしている。
 アメリカは州によって税収違う。ニューヨークの人は川を渡って、ニュージャージーに買い物に行く事がある。
 消費税、財務省は借金の返済に使ってしまうかも知れない。 消費税の55%は今地方で使っている。
 暫定税率は、財源が無いから下げなくて良かった。環境税にして欲しい。
 タバコ税、大胆に上げれば、税収も上がるし、タバコやめる人も増える。
 富士山は活火山であり、日本で一番の観光資源なので、広域で取り組んでいる。八ツ場ダムをはじめ河川問題も。
 道州制の議論で、国と市だけの2層制だと全部霞ヶ関が持つようになる。
 東京湾に国際港が6・7ある。国際港は、県に分権し過ぎて、みんな地盤沈下してしまった。ハブ港を整備しなければ。小さな所は国際港でなくてもいいじゃないかという議論をしていかなければならない時代になっている。

古川 康(佐賀県知事)講演。
 山口県も九州の1部と言うイメージだったが、「どこまでが九州か」の議論は、いらない。沖縄も一緒にやっているが、別格。道州制に反対の知事は、九州にいない。
 高校野球は、九州の高校全部負けたら、夏は終わる。みんな違和感無い。
 西日本と言う言葉に地元と言う意識感じない。高速道路会社は、九州は別にすれば良かった。大阪の人は、九州に雪が降る事知らない。
 経済界・行政が仲いい。九州経済圏の話を知事がしても、経済界がしても同じ話をする。
 『補完性の原理』閣議決定された。自治体がどうしても出来ない事を県が。県が出来ない事を国が。
 今は国・県・市が“重層型”。自分達の目に見える所で、変えられる“分離型”に。どこに文句を言えばいいか明らかにする。
 知事会で、国の出先機関の廃止PTの元締めをさせて頂いている。県は、国の機関に監査請求出来ない。マスコミに言うのが関の山。地方には監査請求もリコールもある。国と地方の組織原理が違う。責任を明確化すべき。国の役割が減るのではない。補助金を付けるやり方はやめてくれ。他の国に負けない国の戦略をしっかりやってくれと言っている。
 政権が変わり、新政権と言うより新政府と言う感じだ。形が出来上がる前に、色々変えられれば。
 道州制は、医療保険をどう考えるか課題。
 道州制は、広域的な河川の調整を一体的にやれる。九州では、対東アジア戦略。上海万博は、九州は、まとまって出している。戦略会議を、知事はやろうとなるが、実務者は面倒くさがる。
 都の税金を他の地方に財源出来るかを考え、「共同財源」に。県民税。
 北欧は払っている結果が見えるから、高負担が受け入れられる。かたまりを小さくしていかないと。
 タバコは都会より、田舎のほうが吸う。ガソリン、佐賀のほうが車使っているから3倍負担している。暫定税率は今年限りだが、地方で使わせて欲しい。
 分権改革推進委員会で、分権のうちどれを受けますかのアンケートで、全部受けますと回答した。
 県境を越える議論は広域連合で。(仮称)九州広域機構で議論している。
 町村が弱いように、小さい県が弱くなるのでは?佐賀県民が東京に行くより、福岡に行ったほうがまだいい。地方の活力が失われるより、地域単位で。
 水素ガスステーション。車が混む事を考えると何箇所も必要だと言われるが、佐賀県は東京より混んでない。
 欲しいのは金でも権限でもない。自分たちで責任を持たせてくれ。

荒田PHP総研主席研究員。権限の割合を、市町村50、道州35、国15に。