阪神大震災時、半月間、神戸に居て、被災した方々が避難所で言っていたのは「区役所の職員は役に立たないから『避難所に来なくていい』と言っている」。それは単なる感情論ではありませんでした。
一方私は、区役所内の災害ボランティアセンターで毎日夜11時くらいまで作業をしていたので、懸命に働いている職員を見ていた。「とても大きな災害時に、このギャップを被災者になぜ感じさせてしまうのか」。神戸から戻り、都内などで講演を頼まれた時にお話した事です。問題は『被災者の視点』での仕組みになっていない事をどう改善するか。それは災害前に、対策を変更していかないと、いざとなってからでは、困るのは被災した県民です。
そして災害が多いからといって、県庁職員数を増やしては、このギャップは埋められないと、その後の国内各地の現場に行って感じ続けています。
(📷写真は、埼玉新聞)