教育  ②小・中学校の夏休み中の補充学習等や夏休みの縮小

平成26年2月27日 県議会、一般質問

2.教育
②小・中学校の夏休み中の補充学習等や夏休みの縮小について

質問 中川 浩

(私のまちでは人口流出が大きく(人口15万5千人。かつては16万3千人)、今後人口が平成(28~)37年まで1万5千人減ると(市は)推計しています)
 埼玉県は、東京都に便利さでは上回れませんし、財政力でもかないません。
しかし、国の礎である教育は、東京都にお金の面でなく、仕組み・取り組みの面で、太刀打ちしていかなければ、埼玉県は超高齢社会を乗り越えるのも大変だと思います。
 さて、子供達の健全な成長の為には、義務教育段階で最低限の学力・体力をしっかり身に付ける必要があります。
私は、小・中学校における夏休み中の補充学習・水泳指導を充実させたり、夏休みそのものを短縮する事が子供達の学力・体力を向上させる有効な手立てだと考えます。(小中学校の先生からもそのようなお話を伺っています)
(学校完全週5日制のもと、それを《土日を含め》学期中に行なうには限界があります。【特にプールは】)
 都内の小・中学校では、夏休み中、積極的に補充学習や小学校の水泳指導に取組むよう区市町村の教育委員会の方針が見受けられますが、埼玉県では、都内より少ないように感じます。
特に水泳指導の時間数は、私達が子供の頃と比べて激減しています。
そういった中で、最近、私の周りには、東京都の教育の取り組みのほうが勝っていると感じ、子供の就学に合わせて都内に転居する人がいます。
県民は、行政や教育機関の取り組みや雰囲気を敏感に感じ取ります。
しかし、①の質問テーマもそうですが、それに対応する為の方策を行う事に対し、県から危機感が伝わって来ません。
 そこで、小・中学校での夏休み中の補充学習・小学校の水泳指導が何日間実施されているのか東京都と埼玉県の日数の差について調査の上、県民と市町村教育委員会に発信して頂きたいと思いますし、合わせて、夏休み中の補充学習・水泳指導の実施や夏休みの短縮についての教育長の見解を伺います。


答弁者:教育長

次に、(2)「小・中学校の夏休み中の補充学習等や夏休みの縮小を」についてでございます。
まず、「埼玉県と東京都の間での小・中学校での夏休み中の補充学習・小学校の水泳指導の実施日数の差についての調査」についてでございます。
県内のさいたま市を除く公立小学校の補充学習は526校・約74%の学校で実施されており、そのうち約5割の250校が5日以上実施しております。
中学校は345校・約95%の学校で実施されており、そのうち約6割強にあたる223校が5日以上実施しております。
また、小学校の水泳指導については、694校・約98%の学校で実施されており、そのうち、9割以上の654校が6日以上実施しております。
東京都と埼玉県の日数の差の調査については、議員お話の趣旨を踏まえて調査し、その結果を発信してまいります。
次に、「夏休み中の補充学習・水泳指導の実施や夏休みの縮小についてどう考えるのか」についてでございます。
子供達一人一人の学力や体力をしっかり向上させる事が大切であり、補充学習や水泳指導は、それぞれ有効な手立てであると考えております。
また、夏休みは、子供たちにとって自然や地域の中で家族や友人などと共に、様々な体験をする貴重な機会でもあります。
夏休み中の補充学習・水泳指導等の実施や夏休みの縮小などの検討にあたっては、市町村や学校が創意工夫をし、子供たちの学力や体力の向上を図ってほしいと考えております。
県と致しましては、効果を上げている事例について調査し、市町村等に情報提供してまいります。