2011年9月6日の活動

県議会特別委員会視察。

決壊する川(写真:長岡市提供)

 

決壊現場 新潟県 旧川口町(撮影:中川)

長岡市川口支所。
 7月29日未明に発生した新潟福島豪雨災害で水没した地区の現地視察をさせて頂きました。床上30㎝浸水。
 午前0時避難勧告、魚野川があと50㎝で冠水。叩き起こして、みんなで避難(避難者678人)。高さ6mの橋まで水位が。0時半逸水。この地区に水位の観測点なし。80才の方が初めて経験した水位。これまでの大雨では1時間に水位は30㎝上昇。今回は90㎝上昇。支所も50㎝水没した。

長岡市消防本部・市民防災センター。
 『市民防災のしおり』の原子力災害のページには「原子力施設は十分な安全対策がなされていることや、万が一の事故時における教育などを十分に受けた運転員の適切な対応などにより、そのような事態に至ることは極めてまれです。万が一事故が発生した時も、住民の健康に影響を与える程の量が放出されるまでにはかなりの時間があると言われています」と書かれていました(私達議員の取り組みの教訓にもなる事だと思いました)。
 また、中越地震の時、救援物資を受け入れるのに、市の体育館では足らず、民間の倉庫を借りるのに年間1千万円かかり、今でもまだ処理している途中との事。「救援物資はもういらない!?」という題名の冊子を作ったそうで、頂きました。

 

柏崎刈羽原子力発電所。
 副所長さんに説明を頂き、まず、発電所敷地内を車で回りました。

柏崎刈羽原発副所長に津波対策を聞く

 

中越沖地震直後の柏崎原発

 

原発 緊急時の電源確保策



原子炉を消防車で冷却する事も可能に
                              (資料提供:東京電力)

 

 原子炉建屋の空気口が津波の水をかぶらないように、防潮板の設置工事が行われていました。電源車が海抜35mの高台に配備されていました(10台。ガスタービン車も配備予定)。
 その後、原発施設内のセキュリティーを通って、中の空気が外に漏れないように気圧を変えた室内に入り、6・7号機の制御室と、6号機をガラス越しに見ました(以下説明)。
 1000ガルの地震被害に基準を強化して対策をこうじている。消火用とは別に消防車を7台配備した。
 福島原発の建屋爆発を受け、稼働中の炉はベントの必要が生じた時に建屋の穴を開けられる重機を用意する事になった(稼働中は工事が行えない為)。福島原発5・6号機は穴をあけ、いざという時に開けられるようにした。
 圧力容器の下のコンクリートの厚さは8m、圧力容器の耐用年数は60年。
 柏崎原発6号機は本日フル運転中で1380メガワット、一般家庭の通常の消費量で300万世帯分、山梨県1県分をまかなっている。7号機は定期点検中。原子炉1基建設費用3千数百億円。原発の施設内で発電量の4,5%の電気を使っている。
 私からストレステストについて質問したところ「国から説明があり、社内で現在検討している。浜岡原発と、関西電力の大井原発では既に始まっている。柏崎原発1号機は既に燃料を注入できる状況だが、ストレステストを終える事が柏崎原発の休止中の原子炉の再開の条件になっている」との事でした。
(柏崎原発に私がお邪魔するのは今日で3回目。昨年は休止中の炉心に入りました)

 今日も視察の合間をぬって、県議で県茶業協会長から製茶の放射線量調査について長い時間お話を伺いました。
 また埼玉県の危機管理防災部長ともじっくりとお話出来ました。