2012年5月17日の活動

商業高校でのお茶の入れ方講習
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視察:鹿児島県 指宿市立指宿商業高校。ご説明:校長・教頭先生、事務長・商業科教諭。


商業高校がJRとタイアップし、観光ポスターに
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テーマ:高校での株式会社の設立。ビジネス教育。
 昭和23年、県立高校として開校。昭和32年、市立商業高校に。
①ビジネス教育
 7年前からの取り組み。
 体育館を1日デパートとして見立てて、店舗運営。指宿市は地熱を使った観葉植物栽培が盛んなので、植物も販売。
 創造力・実践力・活用力(マネージメント)開発推進校。
 コンビニ(ファミマ)と連携して商品開発。全国デザインコンテスト入選。
 アイスメーカーが当校の為に研究開発費2千万円規模の投資。高校に試食品を持って来た時、生徒がおいしいと口にするので、メーカー社員が「そういう事を聞く為に持って来たんじゃない。おいしいのは当たり前で、甘さなどもっと改良を」と言われたエピソードも。期間限定1ヶ月販売。
 企業経営者を招き、高校生と産業教育振興座談会を開催。
 企業向け企画提案会を実施。
 入試倍率1.15(県全体0.96)。
 中国・韓国語教育も今年から。
②高校での株式会社の設立(株式会社指商)
 昨年11月から設立準備。行政書士などは一切関わらず、生徒だけで設立。今年3月末、定款認証。
 株式会社を設立した事により、今後、企業と商品開発した受け皿に。生徒への配当も考えている。
 東京・新潟・富山・石川の高校では模擬株式会社の取り組みがあり、岡山では有限責任事業組合の取り組み事例がある。
 統括事業本部に入る幹部候補の面接を今日放課後行なう。来週生徒総会と合わせ、株主総会を開催。

私からお聞きしたのは、企業側のメリットや就活につながっているか。
 企業に高校生の力を認識して頂き、採用につながった。コンビニの採用は、これまで大卒だけだったが、試験的に採用されたとの事。
 
視察:鹿児島県 南九州市農林水産部茶業課長。
テーマ:茶産業振興

 

知覧茶

 

 知覧茶が日本一なのは、生産量、茶農家1戸あたり面積、茶園管理機械の高品質低コスト生産。
<茶消費拡大対策>
 小学生対象(市内小学校10校、3・4年生)のお茶の淹れ方教室では、急須をプレゼント。県全体でも取り組んでいる。
 鹿児島市内の大学・企業でのPR。大学から知覧茶のバスツアー。生協など団体での申し込みも受ける。新聞で募集も。
 11月23日を『お茶の日』と鹿児島県が定めた。
 ゴールデンウィークに指宿ホテルで、新茶PR。知覧茶の摘み始めは4月10日前後から。
 『鹿児島茶販売協力店』は100店舗を超えている。
 女子短大でお茶のパッケージ開発。

視察を終えて、知覧特攻平和会館富屋食堂(復元)に行かせて頂きました。

 

富屋食堂

 

 特攻隊員の出身市町村検索などが出来る画面が平和会館にあり、埼玉県出身者は、90人。内訳は県内20の市町村の出身で、狭山市はおらず、近くだと所沢2人、入間・飯能・三芳・毛呂山各1人。飯能の方は18才でした。
 また、朝鮮10人、樺太9人、台湾1人。
 知覧に来たのは自転車で日本一周した25年前以来で、当時、平和会館の館長さんは、特攻隊の生き残りの方で、長い時間詳しくお話を伺ったので、会館の受付の方に、当時の館長さんについて聞いたら「名古屋でお元気です」との事で正直驚きました。
 復元された富屋食堂は、資料館となっており、以下のように書かれた手ぬぐいを買いました。

 

特攻機。右翼に250キロ爆弾が。

 

 『なぜ生き残ったのか
  考えなさい
  何か
  あなたに
  しなければ
  ならない
  ことがあって
  生かされたのだから

        特攻の母 島濱とめ』

 知覧にお邪魔して考えさせられました。手ぬぐいを県議会の控え室に置かせて頂こうと思います。開聞岳などが目に焼き付きました。