2015年5月30日の活動

市内障害者施設総会(笹井)。
自治会文化祭。

『誰も自殺に追い込まれる事の無い社会へ』講演(浜松町)。

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講師:NPO法人ライフリンク 清水康之氏。(以下、講演)
 「自殺200~300人の遺族の方にお会いし、自殺した百数十人の遺書を読ませて頂いた。
 多くに書かれていたのは『ごめんなさい』『申し訳ありませんでした』。『こんなダメな自分でごめんなさい』。決して悪い事をした訳ではない。まじめに、人の分まで責任を背負って自殺している。
 対策はどうなっているのか取材をしたら、個人の問題で全く政府・行政の対策は取られていなかった。番組を作っているだけでは何も実務が出来ない。2004年にNHKを辞めて、現在に至る。
 自殺教唆の事例。母親の新しいダンナが14才の子供に、女性の下着を付けさせられていたのを、ダンナの携帯に写真が残っていた。実の母親からも『24時間以内に首をくくれ』と言われた。
 自殺者の最後の行為のみ見ていても、『うつ病だった』『生活苦だった』では、本質は見えない。その背景を見ないと。職場転換があった。夫婦間が不和だった。
 523人のプロセスを調べ、自殺に追い込まれるパターン・法則が見えて来た。私達の日常にあふれている問題の連鎖の中で、自殺は起きている。うつ病は、他の3つくらいの問題が連鎖した結果。
 日本の自殺者数は急増したまま、高止まりしている。2006年から対策が始まる。2009年をピークに減少。生きる道を選べる人が増えて来た。
 2014年自殺者25427人。1日平均70人。
 自殺者数は、本質的意味では、減らない。15年間で50万人。増えるペースが遅くなっているに過ぎない。
 日本の自殺者数は世界6位。5位以内は旧ソビエト諸国で、社会が一変してしまった国々。
 30代の死因3割が、自殺。
 女性の自殺率、世界2位。
 毎年12万人が自殺遺族になっている。国民の40人に1人にのぼる。
 中学2年生の親『自殺で亡くなった事がつらいと言えない事が、一番つらかった』。
 1つの問題が解決しても、他の問題が解決しておらず、地盤沈下していく。
 今日の講演タイトルは、国の自殺総合対策大綱の副題。
 自殺対策は、あらゆる社会問題にも有効に機能する。
 安全な所にいる、立場の大きい、安定している人はリスクを背負うべき」。(以上、講演)最後の言葉がとても印象的でした。

講演前・後に、清水さんとお話させて頂きました。
狭山に戻り、事務所。