2015年10月17日の活動

【県議会にいて、ぶっちゃけ感想】
 県議会議員選挙に当選して来た議員全員それぞれに意見が違う所があっても、敬意を払います(もちろん、えらいという意味ではありません)。問題に対し、具体的に必死に動いてそれぞれが発言したら、世の中は絶対に良くなると思うからです。それも数人がではなく、もしもほとんどの議員がそうなったら。
 県議会にいると、「ああ、国会議員・官僚に感覚が近いんだな」と思う事がよくあります。それは、主にいい事でそう思うのではありません。足回りの悪さというか、党利党略と世間で言われる事です。かと言って政党による政策の違いは、県・市では、ほとんど感じられません(少なくとも有権者にその違いは具体的に分かりません)。むしろホントは、「ああ、市会議員に感覚が近いな」と思う瞬間が多く欲しいです。「議員の人数が多いから」との言い訳も、あまり的確ではありません。それよりも、『権力構造』が強い事のほうが大きく影響しています。
 そして何より、『市民と遠い』のだなと思う事が多くあります。それも、『困っている』『苦しい』市民との接点が無く、また慮る(おもんばかる)事も無いのだなと思う事が多々あります。新聞・TVでそれを見ても、行動に結びついていない。だから、“優先順位”を間違えている事に気付いていないと思います。どうでもいい事を、どうでも良くないと思いたくなってしまいます。「忙しいから」は、理由にならないのに(私は形式的な会合は、お断りしています)。忙しいと本気で思っていたら、仕組みも改善させるはずです。
 違うグループに「面白くない」と感情的になる気持ちは分からなくはありません。しかし、感情をむき出しに行動は、しません。感情が入るのは、その暇があるという事です。(市民の方に申し上げにくいですが)
 改善・改革して行きます。
 県議会は閉会しましたが、26日から決算委員会(写真:資料)、地方創生の特別委員会も始まりますし、私達『改革の会』は新しい会派なので、来年度以降の『改革テーマ』の洗い出し作業を進めています。

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【「みんなが夢を見られる世の中をつくりたい」長州藩、久坂玄瑞】
 「笑って暮らせる国を作れたら」「誰でも自由に志を遂げられる」。明治維新を前に自害した、大河ドラマでのセリフです。
 現在豊かな時代になったはずなのに、それに逆行する世の中になろうとしていると思います。『格差拡大』の方向に向かっているのを、国・県・市町村職員、私たち議員も、手をこまねいていると言われても否定出来ません。努力していても、結果がそうなっているので。

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(「笑って暮らせる」というのは、楽にという意味ではありません。最低限のあたり前の幸せという事です)龍馬伝で、龍馬さんが「みんな~が」と繰り返し言ってましたよね(土佐弁風)。

「自分の命を、人生を何の為に使う。お前はどう生きる?」吉田松陰
 自分が望む職業に付ける人は、限られている。収入が少ない人は多い。
 比較的望む仕事に付けている方、付けていた方は、「どう生きるか」を問うて頂ければと、願います。
 それがご自分の幸せにつながると、確信しているので

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「命に代えても、お守り致します」楫取美和(主人公。長州藩。のちに初代、群馬県知事の妻)
「みんなが見たかった“明治”と言う新しい時代に、私は歩いて行きます」。
「まずは目の前の事を」楫取素彦。
 『21世紀』という“言葉の響き”は、21世紀になるまで夢のある、希望を持てる、いい響きの言葉でした。21世紀になって、そうではなくなりました。
 もう1度、希望を持てる世紀にして行きませんか?誰にでも、出来る事があると思います。仕事でなくても、ボランティアってほどかたっ苦しくなくても。

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長州藩のおひざ元で育った、安倍晋三 総理。どうでしょうか?
 長州の方言で「世話は無い(大丈夫)」。そう1人でも多くの方が言えるように、『格差是正』『貧困の連鎖の断ち切り』を、結果が出るように、必死にやらなければなりませんね。
 身分の分け隔てが無かった『奇兵隊・松下村塾』のように。

衆議院議員 安倍晋三公式サイト

 大河ドラマ『花燃ゆ』。「無理に主人公を女性にしなくても」と思います。配役はそのままでいいと思いますが、これでは歴史の中身が薄くなり、元々の大河ドラマファンが見なくなってしまうと思います。主人公が女性なら、脚本は当然女性の事が中心になります。私はTVを見る時間をあまり取れないので録画して早送りで見ますが、今回女性のシーンはたいてい歴史と関わらない部分なので、飛ばしてしまいます。女性を引き立たせる方法は、主役でなくても光らせる事は出来るのではないでしょうか。
 視聴率を狙おうとするあまり、逆になっているような気がします。女性が主人公の時に限りませんが。

NHK大河ドラマ「花燃ゆ」

 

埼玉に『夜間中学』をつくる運動30周年集会(浦和。1時~終わりの5時まで参加。以下報告)。
 首都圏で唯一公立の夜間中学校の無い、埼玉県。大阪府では夜間中学の統廃合の動きがある。横浜市内に5校あったのが→1校に。全国で35→31校になってしまった
 埼玉県内の運動は30年前6名でスタートし、8周年の時は山田洋次 映画監督が来てくれた。下村文部大臣は「各県内に1校は作りたい」と発言。
 小中学校を卒業すると、支援する所が無い。中学卒業後5年以上になると、一般受験で、5教科試験になる。勉強するにも、貧困家庭が多い。埼玉県庁に電話したら「県内に夜間中学はありません」。県議からの議会質問で、県が「ニーズが無い」と答弁した。東京都に埼玉県民を受け入れてくれるか検討はしてくれているが、現状は、在学・在勤の人でないと受け入れられない。『日本の一番北』にある夜間中学校は、東京・足立区にある。だから、やむにやまれず都内に引っ越して来る。ぜひ、学校施設を貸してもらいたい。
 自分がきちんと義務教育を受けられなかった事を『自分のせいだ』と思い、言い出しづらい。「『色々な所から来る手紙』は、読めないので全部捨てていました」。犯罪に走る事も。

私から質問・意見を述べさせて頂きました。「夜間中学校の公立での設置呼びかけで、外国人の学生が多い事をどう行政に理解してもらうか?
 ペルー人による殺人事件を契機に、外国人に対する目が変わって来てしまっており、今が節目の時期だと思う」集会が終わってから参加者に私が話した事「茨城県常総市に行った時、外国人で日本・英語が話せない人がいて驚いた。過去の日本の歴史では、災害時に痛ましい事件があった」。
 私からの質問へのご解答「都内では、夜間中学の中で、日本語学級を作っている。本人の都合では無い、親が仕事を求めて日本に来て突然、元いた国から引きはがされて、年齢的に日本の学校に入れない子もいる。国際人権規約の13条、2条2に位置付けられている。夜間中学の先生は、『ナニジンか』という目で見ていない。日本の社会に貢献している人と見ている。外国人を十羽ひとからげで考えると、混乱が起こる」。

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文部科学大臣、馳 浩氏(自民党の大臣にもこのような議員がいる。面白かった。以下内容)。
「森 喜朗氏に言われた『馳君は、自民党があまりやらないような議員立法をやって来た』。私は高校の国語の教員だった。加藤勝信 元大臣と意見交換した際、一億総活躍というのは、義務教育だと言った。残念ながらこういう実態がある中、義務教育段階の普通教育を受ける場所を自治体と協力してやっていかないと。設置者は、ここなら、さいたま市立。教育委員会。教育長。都道府県の教育委員会と連携しながら。私は長年の希望で、立法化に、まい進して来た。
 定住外国人の方も地域に沢山、働いておられる。
 埼玉県に夜間中学はあるの?(「無いです」と会場)
 萩原さん、県議会に夜間中学の議員連盟ってあるの?(「無いです」と萩原県議)
 学習支援、一定の経済支援をして行くべきではないのかと、1国会議員として思う。47都道府県の県庁所在地にあればというのが、大きな目標。下村大臣も国会で言っていた。
 川口の自主夜間中学が軸になるのではないかと思うが、公的支援を受けるには、議会の役割も必要。県の教育委員会、県議会、県知事の理解も必要。
 上田知事は県議会で「国の動向を踏まえて」と答弁したと聞いている。義務教育の機会をいかに支援していくのか。立法府で成立させて頂けたら、政府として支援していくのが、民主主義のルール。
 共産党の梅村さん(衆議院議員)とは、同じ議員連盟の仲間。
 いきなり法制化は難しいので、実情に合わせてどこまで出来るのか。ガイドラインの形になっていく。
 出来ればこの場に、自民党や民主党…、あらゆる政党、地方議員の皆さんがお揃いだったら良かったと思いますが。マスコミの皆さん、8つの都府県にスポットライトを。一億総活躍社会とは何ぞやと。
 私は、埼玉県の皆さんにはなじみがあると思う、議員立法の「ダイオキシン法」、「発達障害者支援法」を作って来た。実状があるんだと官僚に。
 立法府として頑張らなければならない。しかし大臣として「万全な体制で望む」というのは無責任。義務教育は、市町村。本来、市議会の皆さんが、国会議員を突き上げるべき。どういう意味で自民党の皆さんが今日来ていないか分からないが。(共産党の議員に向かって)自民党の人とも仲良くしなければいかんよ」。

今日の『埼玉の夜間中学運動30周年集会』に、県議会からは、夜間中学校について質問した萩原一寿(公明)、水村篤弘(民主)、村岡正嗣・前原かづえ(共産)議員と私、前県議の佐藤征治郎氏(社民)が参加。

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