2012年8月31日の活動

『グリーン・再生可能エネルギー フォーラム 原発ゼロは可能か?地域からエネルギーを変える!日本を変える!』(文京区)

講演「地域主導のエネルギー革命」
講師:倉阪秀史 氏(千葉大学大学院人文社会科学研究科教授)(以下、講演内容)
 再生可能エネルギーと言われているが、再生可能ではなく、更新性(資源基盤がrenewable)ではないか。
 水力を考える参考として日本の年間降水量は6位。風力は北海道・北東北が有望。
 国内28市町村が食糧自給率100%。
 エネルギー需要の10%超を再生可能エネルギーで供給可能な県は9県(大分26%、秋田20%)。
 2030年までに09年の原発相当の発電量を得る為の事業費は、2兆5千億円。
 20年間負担は増え続ける。1kwあたり2円くらいなので、東電の今回の値上げより少ない。
 エコポイント制度をやっても、需要の先喰いにしかならない。
 地域主導で再生可能エネルギーの導入を。メガソーラーの誘致ではなく、メガソーラーなら地元資本で出来るはず。
 2030年までに09年比、75.7%の電力需要抑制できると仮定。
 化石燃料を抑制するのに10年かかる。
 病院・老人ホームは電気が来なくなると困るから、原発でなく、コジェネを入れていく。
 メガソーラーに4億円必要。気仙沼・石巻で地域金融制度創設。サステナジー㈱(東京)。気仙沼の石油会社がペレットも売る。
 直列の太陽光パネルだと、パネルに電柱の陰がさすと発電が止まり、効率が下がってしまう。並列のパネルもある。
 30万人以上の都市ならバイオマス発電が可能。生ゴミのメタン発酵は小さな村でも可能。
 陸前高田のどこに水車があったかを調査した。昔10件くらいがお金を出し合って水車をつくった。
 原発事故は過去10年に1度世界のどこかで起きている。今後も起こると思うので、自然エネルギーで日本は世界に貢献していくべきだと思う。
 神奈川で工場の屋根に個人が投資。0円で設置する事が出来る。

 『自然エネルギーが地域を変える』を出版されたライターの佐藤由美さんにお話を伺った。
 日本は先進国で最も多雪地帯。雪の冷熱をクーラー・冷蔵庫代わりに使っている。十日町・上越市には雪だるま財団があるなど、全国150か所で冷熱を活用している。
 夏の電力の4割が冷房・冷熱。新千歳空港に導入されており、今年都内の老舗ホテルが導入するとの事。

今月発行の“県議会だより”の表紙の写真(フォトコンテスト入賞者)は、とっても綺麗。