2009年4月24日の活動

今日の臨時議会での疑問(質問)。
 新年度の補正予算370万円で、中央図書館内にある『狭山市地域職業相談室』に生活支援のアドバイザーを新たに雇用して配置するとの事。
 ①そんなお金があるなら、民間事業者の直接的な経済支援につながる事、例えば、『店舗・住宅リフォーム補助金』(市HP。今年度総額でたったの350万円)や『住宅用太陽光発電システム設置費補助金』(今年度40件分。22日から申請受付中)の予算を増額するなどした方がいいのではないか?
  何より、このアドバイザー制度、制度自体に問題がある。
 ②相談に来た人の目線から見たらどうか。
  狭山市地域職業相談室にはハローワークの職員がいるが、生活支援の相談は応じない(こんな縦割りをやっているから、税金が余計にかかる。市の施設なのだから、応じるようにすればいいのでは?と申し入れました)。
  アドバイザーは、採用されたら、市・県・国にどんな生活支援のメニューがあるのか研修する。
  そして、相談者から話を聞き、市・県・国の生活支援のメニューを紹介し、担当の窓口に電話を入れる。と言う事は、困った人が相談に来てアドバイザーに話しても、そこで生活支援の何かが決まる訳ではなく(“決済”は何もされず)、困っている市民は、図書館から市役所に移動して、窓口に行って、少なくとも“もう1度同じ話”をしなければならない。
  それならば、アドバイザーを新たに雇うのでなく、今いる市職員が対応し、決済してはどうか?
  <市職員は現在約1100人います。(仕事の仕組みを変えれば)私は、市職員はもっと市民から評価される・感謝される存在になれると思いますし、こんな時代ですから、今後はそうならなければと思います。>
  人は、自分がどんなに困っても中々人に相談出来ない・しない人が多い。そんな人に、言いづらい事を何度も何度も同じ話をさせる事を、あろう事か“市役所”が強いている。
 ③そして、そもそも、生活支援の相談を受けるのであれば、地域職業相談室は、図書館の中ではなく市役所に“移転”させ、相談者をたらい回しにしない方法をなぜ考えないのか?“100年に1度”と首相ですら言っている今行動しないで、いつするのか。こんな時代でも変えないのか?
  派遣切りにあった人などから私の所に相談を頂いていて思う事は、困っている事をうまく話せない、伝えられないと言う問題。“派遣村”のボランティアがなぜ生活困窮者と市役所まで付いていくのかも同じ理由だ。困り果ててしまっている人に、どれだけの心の余裕があるだろうか。それでも狭山市では、市役所に付いていく事はしないとの事。図書館だけ行って帰ってしまう・“あきらめてしまう”人がいたらどうするのだろう。
 ④生活困窮者が市役所に行っても、制度が利用できなかった場合、その後アドバイザーがフォローする事があるのか?昨日担当課長に聞いた時には当初、フォローしたらキリがないからしないと言っていたが、今日の議会答弁では「当然行う」になりました。

きょう市から提案された補正予算のもうひとつは『定額給付金「販売促進共同チラシ」』(市HPより)。
 内容は、定額給付金の交付に合わせ、市内のお店が独自に行なうサービスや割引の内容を集めたチラシを作成すると言うものだが、議会で予算の承認も得ていない中で、何とこの募集期間は、既に終わっている。2次募集もしないとの事。
 私が質問したのは「定額給付金で“家庭用火災報知器”を買いませんか」と言うキャンペーンをやらないのですか?と言うもの。と言うのは、先日も市内で火事があり、尊い命が犠牲になるなど火災が頻発している事と、狭山市は条例で昨年5月末までに火災報知器を設置する事が義務付けているにも関わらず、(そうは言っても)中々設置が進まない事からの提案。しかし市は「PRは考えていない」。
 議会に何の説明もなくチラシの事業を始めて、質問しても改善されないなら議会は無用になってしまう。

楽をしようとする事が中心の市職員
 今日の議会の会議で、定額給付金の市の事務作業について“人材派遣会社”を使って人を雇うと説明があり、なぜ市が直接雇用しないのか質問。
 選挙の事務でさえ、昨年12月議会で質問(質問の原稿の箇所に色が付いているのでそこを見て下さい。原稿の下の方です)し、人材派遣を使っていたものを登録制にして直接雇用になって、「市の全体的な臨時職員の雇用制度を考える中であわせて調整してまいりたい」と答弁し、結果、市の業務は全て人材派遣を使わなくなったのにも関わらず、担当部長は「そう言う事は聞いていません」と答弁。
 この部長は昨年12月議会に出席していたにも関わらずである。何の為に部長は議会に出席しているのか。話を聞いていないなら議場にいる必要が無い。
 このような雇用情勢であるにも関わらず、なぜ市は働く人の時給を下げるような事をするのか。聞かなくても分かる。「安定して人材を確保したい」。言い換えれば楽をしたいと言う事ではないのか。危機意識が無さ過ぎる。
 私が市に質問していたら、議長に打ち切られた(「個別に担当のところに行って話をするように」と。私は定額給付金の内容を質問しているのではない。税金の使われ方を聞いていたのだ)。

市民サービスよりも議会のメンツか?
 4月24日今日の議会の雰囲気は、上記の(市民生活に直接影響のある)補正予算の審議などは早く終わらせたいムード。
 補正予算の議案の審議は午後1時50分に終わったのですが、そのあと議会の人事(議長・副議長・委員長・監査委員など)を決める議題にも、市の全ての部長などに議会に出席を求めていると言うので、朝の会派代表者会議で、議会人事の時間は、部長などの出席は必要ないと申し入れたが、小谷野議員から「市も了承しているのだから」と否定。他の会派代表者もそれを了承。
 議会から要請すれば市は断れない。その時間、市の全ての部長12人・市長・副市長・教育長などは、市の仕事が出来ない。結局、議会の人事が終わったのは夜7時25分。この間、約5時間半、部長らは議場に釘付け。
 市民サービスよりも議会のメンツが優先されるのか?やっている事がおかしい。特にこんな経済危機の時に。

定額給付金 分かりにくい申請方法
 定額給付金の申請方法について、実際の書類をもとに市から説明を受けたが、“通帳”の表でなく“一枚めくった裏”をコピーして申請書に貼り付けなければならない(表をコピーして貼り付け、送っても無効。もう一度申請が必要になるとの事)など、分かりにくく、高齢者や障害者の方には難しい事が予想される(自分でコピー出来ない人もいる)。
 市では、市役所や各公民館でも、持って来れば申請を受け取るとの事なので、老人会などにその旨説明をしたのか、公民館には申請を受け付ける事を入口に紙を貼って知らせないのか聞いたら「窓口に来る人が殺到したら困るので、知らせない」との事(実際チラシにもHPにも書いていない)。

行政改革を求める議会の動き後退
 議会は昨年、行政改革特別委員会を作った。このような経済情勢で変化をしなければ生き残れないご時世で、行政・議会改革について提言をしただけで、結果を得られていない。にも関わらず、24日開かれた特別委員会で、委員会を終わりにするとの事。
 まして、特別委員会の委員長である渡辺智昭議員(公明党)は、先月の議会で、私が議員削減について提案した議案の質疑の時「行革特別委員会が今あるにも関わらず、なぜ議員削減の議案を出すのか」と、さも今後特別委員会で議員削減の議論をしていくのは当然と言うような発言をした舌も乾かないうちにである。
 行政改革は今スピードを急激に速めなければならない中、事実上、行政改革を求める議会の動きは今日後退した。

議会終了後、事務仕事。
青年会議所の同い年の仲間と懇親会。
 入間小の統廃合と入曽駅前開発について意見交換。市民は大事な事を知らされていないと再認識する。
1時過ぎ帰宅。
事務仕事のあと、3時半過ぎ就寝。