2008年7月16日の活動

市民相談対応。
資料調査。多重債務対策。
障害者団体役員からの依頼対応。

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教育テレビ ETV特集「地域の医療を守るのは誰か~夕張・医療再生二年目の課題~」を見ました。

<番組内容>
 日本全国の自治体病院で医師の大量退職が相次ぎ、それに伴う診療科目の縮小、救急患者の受け入れ制限などが起こっている。いわゆる「医療崩壊」である。なかでも予想を超えた速度で崩れつつあるのが、私の身近な所で住民の命と健康を守ってきた「地域医療」である。
  財政破綻した北海道夕張市で地域医療の再生に取り組む村上智彦医師(47)。地域医療を崩壊させたのは「病気でもないのに高齢者を病院に入れっぱなしにする社会的入院と安易な救急利用」だという。村上医師の医療再生への処方せんは、「何でも病院頼み」の住民意識、自分の健康を医師に丸投げしようとする発想を変える事から始まった。
 破綻した夕張市立総合病院の経営を引き継いで以来、村上医師は1年かけて社会的入院と安易な時間外受診を一掃してき た。そして2年目の今年は、「病気を治すための病院」に留まらない試み、つまり「高齢化する地域で高齢者がより快適に暮らすための環境作り」に乗り出し た。老人保健施設でのリハビリ(高齢者が自宅で生活するために必要)に加えて、自宅に戻ったあとの支援、つまり訪問診療や訪問看護、訪問口腔ケア、通所リハビリなどのメニューを組み合わせ、高齢者の暮らしを包括的に支えていこうとする試みだ。在宅福祉が立ち後れていた夕張で、医療と福祉のプロ集団「チーム・ムラカミ」のメンバーは診療所の建物から飛び出して地域のなかに入っていく時間が増えてきた。
 しかしその一方で、村上医師が夕張の医療再生のために設立した法人の経営は苦しい。患者が増えて医療面では軌道に乗りつつあるものの、病院の建物が老朽化しているため想定を遥かに上まわる光熱水道費が必要となるなど、このままでは経営を続ける事ができない所まで追いつめられてしまったのである。医療の質を落としたくない村上医師は病院の所有者でも ある行政に一定の負担を求めたが、財政が破綻した夕張市には必要な支援をする事は難しい。より良い医療を地域で実現するのに必要なコストを誰が負担すべき なのか、医療再生の行方を左右する議論が始まった…。

 <感じた事>
 “訪問診療”を過疎地である夕張市の病院でここまで手厚く行っている事に驚くと共に、頭が下がりました。日本の医療がむしろ一番難しいはずの夕張市から変わる可能性を感じました。
 代表の村上医師は、今の日本の医療は高齢化社会に対応していないと指摘し、これまで入院に頼らざるを得なかった高齢者の多くが在宅で暮らせるように対応していました。
 人生を悲観していた高齢者が、夕張の病院の先生が関わる事で元気になって行く様子が見て取れ、人が人に関わる力に驚きました。
(村上医師の講演会があれば聞いてみたい。夕張に行ってみたいです。)
 また番組は、行政の努力のレベルがいかに低いかを思い知らされるものでした。
 行政のやる事や、検討を進めるスピードの遅さが、たとえ不作為(意図していなくて結果そうなる)であっても、いかに民間に支障をきたしているか。
 一方で、議会の存在価値について強く考えさせられました。
 皆さんは議会の年間予算はいくらくらい使っていると思いますか?
 議会で1年間に使う予算は、3億2147万円です(1世帯あたりに換算すると5070円、この予算には議会の職員10名分の給料も含まれています)。
 自問しなければならないのは、この金額をかける価値があるかどうか。
 議会はチェック機関と言われますが、努力は足りているか、視点・やり方はこれでいいか、常にベストに改善していかなければと思います。

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中越沖地震から今日で1年。
 仮設住宅暮らしの方は、900世帯、2531人。

柏崎、暑かった事を思い出します・・・。