2009年4月9日の活動

きょう心を打たれた記事を以下に↓記しました。
 組織が上から権力を振りかざした結果どのような事が起こり得るのか、教訓にしなければと思います。


死亡力士母「全責任はあなた」
「重い実刑望む」=死亡力士の母が意見陳述-時津風部屋傷害致死・名古屋地裁
4月9日11時51分 時事通信
 大相撲時津風部屋の序ノ口力士だった斉藤俊さん=当時(17)=が暴行を受け死亡した事件で、傷害致死罪に問われた元親方山本順一被告(59)の公判が9日、名古屋地裁(芦沢政治裁判長)で開かれ、斉藤さんの母利枝さん(44)が意見陳述し、「全責任はあなたにある。重い実刑が下されることを切に望みます」と述べた。
 当初は父正人さん(52)が検察側証人として証言する予定だったが、病気療養で入院中のため、利枝さんが出廷した。
 利枝さんは「相撲のけいこで人が死ぬことがあるのですか。土俵の上だったら、人を殺しても罪に問われないのですか。俊を元の元気な姿で返して」と涙ながらに訴えた。
 さらに、「自分の罪を認めないで『弟子たちが勝手にやった』と言い張っている。兄弟子たちにとって、あなたは『絶対的な存在』。絶対服従が相撲界のおきてではないのか。人間の赤い血が流れているのか」と批判した。
 山本被告は公判で「兄弟子に暴行を指示したことはない」と起訴事実を否認している。公判は14日に検察側の論告求刑と弁護側の最終弁論が行われ、結審する。

 「どうして同じことばかり」=元親方、兄弟子の証言批判-名古屋地裁
3/24時事通信
 大相撲時津風部屋の序ノ口力士だった斉藤俊さん=当時(17)=の暴行死事件で、傷害致死罪に問われた元親方山本順一被告(59)の公判が24日、名古屋地裁(芦沢政治裁判長)であった。被告人質問が行われ、既に有罪が確定した兄弟子らの法廷での証言について、山本被告は「どうしてそろって同じことばかり言うのか。考えられない」などと述べた。
 山本被告は、斉藤さんの死亡前日、暴行を指示したとされる点について「日常生活をきちんとさせろという意味で、暴行した兄弟子とは別の力士に『教えてやってくれ』と言っただけ」と述べた。「イライラしてはいたが、腹は立っていなかった。(斉藤さんが)暴行されたことは知らなかった」と繰り返した。
 死亡当日のぶつかりげいこは「兄弟子らから疎外されていたので、コミュニケーションを取ってほしいと思ってやらせた」と述べ、制裁目的ではなかったと主張した。
 一方、弁護側の質問に答える形で「なぜ亡くなったんだろう。責任者として申し訳ない気持ちでいっぱいです」と謝罪した。


元弟子が元親方否定「ぶつかりげいこは罰」
2月14日デイリースポーツ
 大相撲時津風部屋の序ノ口力士、時太山(ときたいざん)=当時17歳、本名斉藤俊(たかし)さん=の暴行死事件で、傷害致死罪に問われた元親方山本順一被告(58)の公判が13日、名古屋地裁(芦沢政治裁判長)で開かれ、傷害致死容疑で書類送検された現役力士2人が証人として出廷し「ぶつかりげいこは罰。親方の指示は(拒絶)できません」と証言した。
 初公判となった12日の罪状認否で「ぶつかりげいこは制裁目的ではない」などと起訴事実を否認した山本被告だったが、一夜明けて元弟子2人に真っ向から否定された。
 最初に証人として出廷した力士(29)は、07年6月25日に山本被告が斉藤さんを正座させ、ビール瓶で足や額などを殴ったシーンを証言。その後、けいこ場のてっぽう柱に縛った場面では「元親方から『逃げ出さないように縛っておけ』と指示があった」と、親方の指示を明言した。
 翌26日の朝げいこ後のぶつかりげいこについても「かわいがりには2種類あるが、このぶつかりげいこは罰だった」と、親方の証言を完全に否定。検察側が「親方の指示にはぜったい逆らえないのか」と問うと「できません」と答えた。
 さらに、ぶつかりげいこ後に風呂の窓から「元親方が斉藤くんのお腹を棒で押しているところを見た」とも証言。さらに山本被告がビール瓶で斉藤さんの額にけがを負わせた点について、山本被告から「腕時計が当たったことにしよう」と隠ぺい工作を持ちかけられたことも明らかにした。
 午後から証人に立った力士(28)は、ぶつかりげいこの際に木の棒で斉藤さんを殴打したことを証言したが「元親方から木の棒を(自分の方に)投げられびっくりしました。これで叩けという意味だと思った」と、親方の“指示”であるとした。
 力士2人はまげ姿で入廷。被告人席に座る山本被告とは一切視線を合わすことなく、足早に証言台の前に立った。山本被告はじっと目をつぶったままで元弟子の証言を聞いていたが、午後には少し身を乗り出すように前かがみになって力士を見詰める場面もあった。次回公判は24日から始まるが、25日にはすでに有罪判決を受けた元兄弟子らが出廷予定。暴行の指示の有無をめぐっての“全面対決”が待ち受ける。