2012年4月7日の活動

アンケートで頂いた自由記述のご意見への対応。
HP更新作業。

 

厚生労働大臣との対話集会

 

小宮山洋子 厚生労働大臣との対話集会(さいたま新都心)。
<小宮山大臣からの説明>
 少子高齢化は10年以上前から分かっていて、負担をお願いしなければならなかったが、皆さんがお選びになった議員の嵯峨といいますか、議員が選挙を考えて出来なかったのだと思う。
 高齢者福祉と子育て支援のそれぞれに使っている費用では、19対1から17対1くらい差がある。
 改革をとの国民の声については、まもなく行革の法案を出す。
 非正規雇用、女性は53%。私も3人の男の子を働きながら育てた。
 保育園・幼稚園、全ての子どもに幼児教育をとの視点で、幼保一体化。一定基準を満たした無認可・NPO運営の保育所にも補助したい。職員報酬を上げる。
 幼保一体化推進統括室を設け、厚労省・文科省職員も併任。認定子ども園では、今まで保育園は厚労省に、幼稚園は文部科学省に書類を今まで上げていたが、一元化する。

<会場からの質問・意見>  
  (全ての質問・意見を掲載。→以降が回答)
①所得番号制度を。
→マイナンバー制度。給付付き税額控除を入れたい。それには所得が把握出来ないと出来ない。歳入庁を設置する基盤が出来たら、やりたい。
②障害者自立支援法の廃止裁判、障害を持つ娘が原告。大臣が言われるように、自立支援法の問題点も、次の世代に持ち越さないで欲しい。
 札幌などで明るみに出た孤立死。川口では知的障害者を親が殺す事件もあった。
→障害者自立支援法の骨格提言を頂いているので、段階的に、計画的にやっていきたい。法律で改正するもの、予算つけるもの、運用で改善できるものとある。
 障害で益は無いのに応益負担だったが、応能負担にした。
 一度にやるには、ねじれ国会の状況もあって、100%は出来ない。
③先程の社会保障の説明はバラ色ではない。
→バラ色にはならない。今は、ひ孫の財布まで手を突っ込んでいる状態。
 自公政権での“100年安心”は、給付を2割減らして100年を安定化させようとした。せめて制度が維持出来る、陽が差すものにしたい。
④「社会保障のムダに切り込む」「社会保障はムダの宝庫」との前原・安住発言は?
→全体がムダだと言っている訳ではなく、効率的に出来る事はある。蓄財の多くは高齢者が持っている。
 低所得の保障を増やし、高所得者の国庫負担を段々遠慮して頂いて、いずれお支払いをしない方向へしていきたい。
 70~74才の負担を今は1割負担にしているが、来年度の予算編成では考えていく。
 生活保護の不正受給をさせないように。医療受給を効率化していかなければならない。
⑤(県内子育て広場運営者)支援が必要な人に届いていない。人が集まる所は苦手な人がいる。訪問(アウトリーチ)も盛り込んで。
→多様にやりたいと思っている。市町村が実施主体。ニーズ調査を市町村が行う。そこで言って頂ければ。2015年くらいからやりたい。
 子どもの一時預かりという言い方は、私は荷物みたいでイヤだった。
 虐待防止に関して、赤ちゃん訪問事業は、新システムの中に入れていく。
⑥(父親育児のNPO、30代)児童虐待4万件。60代世代との子育ての考えの差を感じる。
→子どもを何人持つかは、それぞれの考え。その時代、時代で大変な事がある。
⑦ハローワークの開庁時間が短くなった。元に戻して。
→埼玉県内での問題だと思うので、県内のハローワークから回答するようにする。
⑧(障害児の母)障害を持つ子も預けられるように。国民意識を育てる事にも力を入れて。
→障害児の親が「自分が生きている間はいいけれど…」と思わないようにしたい。放課後児童クラブに障害児を位置づけ、全ての子どもの為にと思ってやっている。
⑨(埼玉検察庁職員)「寂しさから」との理由で、万引きする高齢者が多い。
→生活保護は、医療扶助のお金が半分をしめており、電子レセプト・後発医薬品の活用もしていく。質問の内容は、秋をめどに総合計画をたてる。イギリス・韓国がやっているNPOの寄り添い、社会との関わりが持ちにくい人達に、厚労省とNPOと協働して取り組む。NPOを活用すると言ったら、上から目線だと怒られた。
⑩年金の物価スライド。政権交代前の12~14年の3年間で7兆円が過払い状態だったのをどうするか?
→今年の秋から3年かけて是正していく。現役世代との公平性・納得も含めて。
⑪“一体改革”の主語は誰なのか?
→社会保障と税の一体改革の国会での議論は「早く解散せよ」とか、政局に走りがち。決められない政治にイライラされている国民の視点に立ち、進まない国会を進めていく。
⑫(看護師の女性)特定看護師制度で看護師が出来る範囲の拡大を。
→出来る範囲を広げようと、医師会とも話し合いながらやっている。高齢化の中で人手が必要なのは明確。

<私の質問>
(事前に質問内容をメールで送り、大臣が見ています)
(1)(国家公務員は現在減給されていますが)消えた年金の責任問題で、国家公務員の減給等は、無いのでしょうか?(過去の責任を解決しなければ、国民は、増税や、新たな社会保障制度を信用出来ないと思います)
(2)年金の収納率が6割の現状をどうされるのでしょうか?

<大臣の回答>
 消えた年金は現在も調査しており、どうしても見つからないものもある。消えた年金問題の対応でかかったコストなどは、後日お送りしたい。
 責任をどこまでさかのぼるか、難しい問題もある。国家公務員の仕事の仕方が問題だと思うので、その見直しの中で対応したい。

 集会が終ってからも、大臣の所に行き、再度、消えた年金についての減給について話したところ、大臣からは「さかのぼる為の調査にもコストがかかる」との事でした。

質疑応答の時には、大臣自らマイクを向けた

 

 今回の集会での小宮山大臣の対応で、いいなと思ったのは、大臣からの説明を32分した後、質疑応答が1時間半行なわれました。(大臣にはSPが付いていますが)大臣自身が質問者の所に行ってマイクを渡していた事、質問者に握手を大臣から求めた事、集会が終って職員が大臣を退室させようとしたところ、大臣がさえぎって「私は来られた方とお話がしたい」と言って話したり、名刺交換したり、写真撮影に応じていた事です。他の大臣の集会ではそうでなかったので、思いました(以上、小宮山大臣対話集会の報告)

政治勉強会(港区)。NPO職員から国家公務員になった方の講演・意見交換。
内閣府地域主権戦略室担当からお話を伺う。
NPO代表者の方々と会合。
 “新しい公共”について、国の問題点、他県の取り組み状況を聞きました。今後、新しい公共の取り組みを強めていきます。

 世田谷区の空き家を活用して、コミュニティカフェをやっているNPOの方からお話を伺ったところ、世田谷区内で4万戸の空き家があるとの事。

県庁(土曜ですが)。事務作業(終電で帰宅)。