2014年11月25日の活動

市民相談。
教育機関訪問。

『福島原発事故とインテリジェンス~教訓を次世代に』講演(赤坂見附)。
講師:佐藤優氏。
 「憲法改正について、ナチスに手法を学べ」と言う総理ならそうは言わないが、原発事故時、フリーハンドで首相に任せるべきと私は言った。全文を読んでも、好意的としか取れない。
 ロシアでは「批判されない人間は、何もしない人」と言われる。うまくいっている事は焦点が当たらない。
 愚行権。法律用語で言うと、幸福追求権。私は猫を5匹飼っているが、3万円も猫の治療にかかった。そんなムダな事をと言われるかも知れないが、猫を飼っている事が私の幸せ。
 『最少不幸社会』。
 加減上乗できない国会議員が多い。
 反知性主義。客観的・実証性を無視・軽視し、自分が都合よく解釈する。
 例えば、集団的自衛権の閣議決定。集団的・個別的、両方から説明出来る事がある。
 ホルムズ海峡に自衛隊は出せない。ホルムズ海峡の通過は、オマーンの領海を通過している事。機雷を敷設する事は、宣戦布告を意味する。掃海する事は外交上できない。
 7月2日の公明新聞に「個別・集団的という区別無しに、自衛権」「国連の集団的自衛権の」自衛権以外で武力行使あり得ると、外務省は巻き返しと書いてある。
 集団的自衛権騒動は、2つのトラウマ。
 岸総理は、日米を対等な関係にしたかった。しかし、米国はそれを望まず、日本にとって不本意な日米条約を結び、内閣退陣に。
 小泉総理の靖国参拝と同じ。
 閣議決定と違う法律が出て来る危険性がある。
 『ナチスドイツ憲法論』という本の著書、オットー・ケルロイター「憲法と矛盾する法律をたくさん作れ。それが実質的なナチス憲法になるから、ワイマール憲法は改正しなくていい」。
 昨年の特定秘密保護法は、NSCの付録。NSCは、戦争するかを決める機関。統帥権という概念ないはずなのに、NSCを作ってしまった。NSCを作るという事は戦争するという事。
 軍規保護法(1937年)と、国防保安法(軍事に関する国家意思を守る)を合わせたのが、特定秘密保護法。
 一昔前なら自民党は、特定秘密保護法を作らなかった。政治家から政治家へ情報が来なくなる。適正評価された政治家には、情報が来る。
 サード・パーティ・ルール。事前に情報を教える事を伝えずに教えたら、情報をもらえなくなる。
官僚は情報を見られる。官僚の情報独占。しかし、情報はリークされる。肉食獣に肉を食うなと言うに等しい。権力闘争が起きている時に、流れを潰すリーク。知らないと自分の沽券に関わると思って、リークする。このリークは日本固有のように感じる。
 3.11の大災害・事故があった時、何でも出来るようで、出来る事は限られている。
 日本にとって極めて深刻なのは、沖縄。根源にあるのは、差別。もともと岐阜や山梨に海兵隊の基地があったが、憲法が適用されていなかった沖縄に持って行った。民主党政権の迷走と言うのは間違い。米軍基地のほとんどが沖縄にあるのは、非常に不平等な状態。民族問題の初期段階。沖縄の民意も反対しているのに、なぜ受け入れなければならないのか。憲法上の人権が沖縄に反映されないのか。分離独立。母が沖縄出身。母と父の国が1つであって欲しい。絶望的状況にあるのに、認識していない。理性・理屈・論理の力を持って、反知性主義の政治家を排除すべき。

民主党政調会長と意見交換。
 総選挙向けての民主党マニフェスト(資料版)で、原発については、『安易な原発再稼働!』との現政権を批判し『責任ある避難計画がなければ、原発を再稼働すべきではありません』と書かれています。
 この文言について、選挙時に配布する正式版にはもっと明確に出来ないか聞きました。返答は「この文言でも火ダルマです。地方議員の皆さんの声でここまで記載したのですから、もっと内容を広めて欲しい」との事。確かにこれまでの活動が反映されている表記です。