2015年8月26日の活動

【ソーラー・シェアリング】について今日、視察させて頂きました(千葉県いすみ市 藤江農園ソーラー・シェアリング)。

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 私から質問。
 ソーラーパネルの突風対策。設置者は損害保険に加入。地震以外の竜巻を含む風水害に対応。パネルを突風時に稼働させる“スマート・ターン”を開発中(現在は日中、太陽に連動してパネルを動かしている)。
 ソーラー・シェアは現在全国に200カ所くらいで、うち千葉県が100カ所くらい。埼玉県は規制が厳しく、所沢市内で発案はあったがうまくいっていないとの事。(ソーラー・シェアとは、作物を植えて、その上にソーラーパネルを設置する事)
●『木質バイオマス発電』の再生エネルギー普及活動について
 バイオマス発電は、燃やすのではなくメタンガス発酵。日本でうまくいかないのは、原料に対する品質意識が非常に低い。木が水を含んだ率が重要。
 ヨーロッパではホテルやオフィスビルの地下などに、小型の木質バイオマスを設置。煙も出ないよう開発。福祉施設にも。日本は木の資源には大変恵まれているのに、遅れている。
 木質バイオマスは太陽光発電と違って、材料仕入れ・灰の処分もあるので、中小企業経営のノウハウが求められる。
 木は、枝おろし・間伐をしないと売り物にならない。千葉で杉を全部切るのに80年かかる。60年前の失策。日本の林業は、木を倒す事に補助金を出し、林道を拡幅する事にお金を出さないから、木を切っても切り出せない。


いすみ自然エネルギー株式会社 藤江さんからのご説明(以下)。
 稲作には限界があると思い、米をやめ、ブルーベリー・イチジクに。
 若い農業者は、稲作では成り立たない。ここは基盤整備されていない。基盤整備されていても稲作は厳しい。昔は80アールあれば生活出来たが、耕作機械が高い。専業農家はうち含め2件。個人での営農には限界が来るので、組合を作らないと。
 ブルーベリーは管理しやすく、剪定で木の高さも収穫量もコントロールし、ソーラーシェアでも収穫に問題無い。ここは第1種農振地域。パネルで遮光する事で、ブルーベリーの乾燥を防ぐ。昨年は3回水をやり、今年はソーラーを設置した事で1回だけに。日影が出来る事で、観光農園がしやすい。ブルーベリー1本で、4kg1万円の収穫を見込む。ここには150本。肥料は油かすだけ。米に比べ、売り上げで1ケタ多い。農作業は以前は大変だったが、今は背広・革靴でトラクターに乗れる時代にはなったものの、米は設備に1千万円かかる。米は60㎏で収入2万円なので、付加価値を余程付けないと。米は収穫を機械でやる為田んぼの水を早く切るが、早く切り過ぎると稲が倒れてしまう。台風を見込んで早く刈ると、収穫量が減る。稲刈りの時期を読むのは難しく、頭を悩ませる。
 農水省はカロリーベースで食糧を考えるが、それでは農家はお金にならず、高く売れる物を作る。
 太陽光発電の年収、約200万円。耕作放棄地の再生にもなる。
 6件の農家が、今後ソーラーシェアをやりたいと言っている。組合でなく、個人。
 「私は地域の小学校を守りたい。全校児童は90人」との言葉が強かったです。


ブルーベリー畑の上のソーラーパネル。50㎝間を空ける
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 コテージ1棟を、藤江農園ソーラー・シェアリングで経営。夏休みはほとんど予約が。鴨川まで1時間の距離。蛍は、このあたりに数千匹。

コテージの、2階のベットになる所から見た所
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コテージのバルコニーでのバーベキュー
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『田んぼのがっこ』パンフレットの祭と書いてある下に“原子力はNO!!原始力”と書かれている。
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吉田さんにお話を伺う。(以下)
 先日、震度5の地震の4時間前にニシキヘビが屋根裏から出て来て、10分くらい話しかけて来た。何かと思ったら、地震だった。知らせてくれたのかも。
 移住場所選びで奥多摩も見たが、値段が高かった。
 田んぼのがっこは3泊4日。子供最大20人参加。海でボディボードも。子供達は、インパクトで絵を描く。
 知識を知恵にする時間が必要。フィンランドでは行っている。
 火おこしを行っている。子供には難しいが大人がやって見せる。
 ここのメリットは、学校のように子供同士が比べられない。
 “死んだ食べ物”は、糧にならない。『食養』を若杉友子さんが呼びかけている。
 日本で砂糖を使うようになったのはそんな昔ではなく、奄美で採れるようになってから。
 藻谷浩介氏の本『しなやかな日本列島のつくりかた』は、お薦め。
 原発をやめる事は、ライフスタイルを見直す事。

 

『田んぼのがっこ』の“ツリー・ハウス”に上がらせて頂いた。
 ターザン・ロープもある。
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『田んぼのがっこ』“ツリー・ハウス”のブランコ。
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 ブランコに乗ると結構、景色は絶壁。
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 農薬・化学肥料を使わない市内の米を学校給食に使おうと、いすみ市が全量買い取り。
 現在、全給食の1/6。
 無農薬の野菜を給食に使えるよう地域で呼びかけているが、学校給食の中間マージンを無くすべきとの事。

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 高木庭園ソーラー・シェアリングの下で遅めのランチを頂きながら、経営者の高木さんからご説明を頂き(以下)、意見交換。(ホビット・ガーデンハウスにて)

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 ソーラーパネルが無いと、夏は暑くてとてもここにいられない。全量売電。10kw、収入月4万円くらい(単価32円)。一般家庭3件分の電力。決まった電力会社1社から電気を買わなければならないのは、違和感。オフグリッド(電力の完全自前)に必ずしたい。自由になれる気がする。パネルの単管は、ペンキを塗って工事現場のように見せない。単管には、今年ツタをはわせた。

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 高木さんは50代のCM・映像クリエイターで、別荘を購入後、移住。ガーデニングは、NHKテレビ『趣味の園芸』を見てやった(ネタではなく本当)。
 「屋外でご飯を食べると、心の壁も低くなる」(以上、ご説明)。
 (意見交換)せっかく人口が減少するのだから、高い地価で低い幸福感よりも、屋外で食事する小さな幸せ感が大事なのでは。
 フランスでは、昼間仕事していても平気でワインが出て来る。さりとて、仕事の手は抜かない。
 和の文化は、今後更に輸出出来るのではないか。

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『移住・定住』対策について
NPO法人いすみライフスタイル研究所 高原理事長、君塚前理事長、高原さん(野菜ソムリエ。千葉県で唯一の野菜伝道師)にお話を伺う(以下)。
 移住政策のキャッチフレーズ『都心に近い田舎』(特急で東京駅まで1時間)。JRも移住政策に関わっている。
 移住政策は民間主導。関心を示す・来やすいハードルを下げたかった。“役所に行く敷居が高い”事を分かってもらわないと。“政治臭くない政治”を、若い人は求めている。
 移住政策が、バラマキ競争・地域間のあつれきにならないように気を付けないといけない。囲い込むばかりでなく、自治体間連携を。
 『房総ジャンボリー』(民間団体)や、『いすみライフスタイル研究所』を、そんな思いで作った。

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今日は朝9時に新宿集合で、夕方5時過ぎまで移動中のバス車中もずっと説明して下さいました。感謝。

中央区議会議員に聞く。
 2020東京オリンピック後、選手村を活用し、人口が1万4千人増える。
 中央区は、昭和60年代に人口が7万人まで落ち込んだが、現在14万人。
 中央区の姉妹都市を紹介したラッピングバスがある。
 区議の家は、魚河岸をやっているが、養殖の魚は抗生物質が入っているので、食べないほうがいい。油臭い。醤油は、カビる醤油を使って。
 千葉県大多喜町には、動物愛護 Wampersという団体がある。
夜は、地方議員と会合。決算審議・防災対策の視点。東京オリンピックに向けた自治体取り組みの視点。
(11時過ぎに帰宅)