2018年4月5日の活動

資料調査。
県議と意見交換。
市民相談。
事務所。

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【対談】寺脇研さん×前川喜平さん『折れない心を育てる』 子育て応援講演会(浦和)


「2人で90分対談するのは初めて。私(寺脇さん)がボケで、前川さんがツッコミ。
 前川さんも心が折れるでしょう。新聞に書かれ、中学校に行ったら叩かれ、『お尋ね者』のように扱われている(笑)。(以下、敬称略)
(前川)不登校にも私はなったし、若い頃結構、折れた。転校した学校になじめず、お腹が痛くなり、吐き気がして、寝ていた。元々、生物学的に悪い訳ではないので、30分寝てると起き上がって遊び出す。当時は、「不登校・登校拒否」という言葉が無い昭和30年代。『学校恐怖症』という言葉はあった。私は再度の転校ではうまく行き、その後転校して来る子を友達にしたりした。家に父の影響で、仏教の本や宮沢賢治の詩があり、家庭の文化的環境は悪くなかった。森有正なんかをよく読んでいた。ナチズムはどうして起きたのか、エーリヒ・フロムの本などを読んで、社会心理で分析した。
 人間の心は折れやすい。誰かに寄りかかろうとする。暴力的な行動に走る。これを私は学び、結びついたが、大学の勉強は しなかったので、6年かかった。途中2年間は、全然学校に行かなかったが、私自身には有益だった。
 学園紛争で、“自分で学んで自分で判断したものしか信じてはいけない”と学んだ。
(寺脇)前川さんがひどい目にあった事は皆さん知っているが、私がどんなひどい目にあったかを誰も知らない(笑)。
 私は文部科学省に途中で、ほっぽり出された。
 「『ゆとり教育』は、こいつが悪い」と言われた。佐川さんもこいつが悪いと言われた。私は国有地を払い下げた訳ではない。スキャンダルにならなくても、組織は助けてくれない。文科省の命令で広島県の教育長になったが、「広島県の教育を破壊した」と書かれたので、反論してもらいたくて上司に言ったが「役所は個人の事には反論しない」と言われて、出された。
 子供の頃から、理屈抜きで憶えさせられるのが、大嫌いだった。
 佐川さんは証人喚問で「自殺した人をどう思うか?」と聞かれても「お答え出来ない」と平気で言える。「政治家が関与していない」とは断定的に言っていたが。
(前川)省庁で優等生タイプの中に、“空っぽな人”がいる。『より高い権威の言う事』や、教科書に書いてある事を“オウム返し”しているだけ。人間として選択を迫れた時、権力に付き従うだけで、出来ない。自分自身を見失ったままになってしまう。
 子供達の『自己肯定感』『自尊心』が日本は低い。“得意でもない・役に立たない・好きでもない”、それでも点数が高いのはなぜ?私は『強いられた学び』。先生の「テストに出るぞ」これは最後の手段。今でも抱えている大きな教育の課題。アクティブ・ラーニングという言葉で進めて行きましょう。幼稚園が1番出来ている(遊びの中で学ぶ)。それと反対なのが“教育勅語”を暗記する事(笑)。
(寺脇)便宜上『ゆとり教育』と言うが、自ら学ぶ事。赤ん坊が何も要求しなかったら、子育ては楽でしょう。何か飲み込もうとするから、危ないんでしょ。子供は人から刺激を与えられなかったら、何もしないか?さいたま市にお住いの90代の大沢崇先生に私は学んだ。
(前川)『勉強』は、“勉める”事を“強いる”訳ですからね。
 「新ゆとり教育」と言ったら、「前川と寺脇は一緒だ」と書かれ、寺脇さんはその時「過去官僚」だったが、私は「現在官僚」だったので(笑)、「けしからん」と政治家に叩かれて困った。
(寺脇)“折れない心”?それは『道徳だ』になってしまう「親・先生・年長者の言う事に従え」。今月から、道徳が教科になってしまった。しかし、教育で1番大事な事は『命を守る事』。
(前川)道徳教育は、1人1人の正義を見出す力を付けていく事。それは日々迷う。
 3年フランスにいて、帰国したら、信号を守らなくなった。自分自身で考える。植え付けるという事は、自分で考えない事。教科書に出て来る教材をそのまま刷り込むのでなく、「君達はどうする?」としてもらいたい。
 第2次世界大戦は、“無知”から生まれた。政府間の取り決めだけでは、平和は維持出来ない。教育者・文化人などもつながって。
(寺脇)道徳だけでなく、音楽や国語と結びつけないと。私は『売国奴』と言われ、海外に住んだ事は無いが、日本が大好き。
(前川)日本ほど世界中の料理が食べられる国は無い。文化も日本は一緒になって『雑種文化』だと言われた。日本は1番いいポジションにいるのかなと思う。
(寺脇)明治以前・昔から、文化・科学技術は取り入れている。悪い所は変えなければならない。
 “ゆとり教育”で私は文化庁に左遷されたが、『オタク文化』は昔からあり、江戸時代にも『大食い番付』。『万葉集』は、オタク以外の何物でもない。受け入れに寛容な文化。
(前川)万葉集で人麿は、失ったものに対する哀惜が結構あった。自分は1人ではない。自分自身のアイデンティティを持って、人とつながっている。排斥・排除する行動様式の人はそれを持っていない人。集団でいる事で、その人自身は“空っぽ”な『疑似アイデンティティ』。強い心を持っているようだが、“折れない心”とは違う。『柳に雪折れ無し』と言うが、可変的で、柔らかい、分け隔てなく接する人。
(寺脇)柳にも、根っこがあり、それが自分。“自分が大切”と言うと「我がままになる」と言うが、強大な権力を持っている訳ではないので、みんなが『我が』を持って。私は映画が好きだが、人が言うからでなく。
 高校は受験があるから、主体的でない学びが出て来る。“自分が知った事は自分だけで持っていよう”となってしまうが。
(前川)大学入試を変えて。某W大学は、些末な問題が多いと言われたが、変わったと言われている。落とす為の試験ではなく、関係者も努力している。受験する側も「W大学だったらどこでも」とブランドで選ぶのでなく。これからは、日本の大学を出てから、海外の大学で学ぶ道も開けて来る。受験生が大学を選ぶ。
 新しい教科『歴史総合』『地理総合』『公共』。特に『歴史総合』が大事だと思っていて、16世紀以降の日本・世界史を一緒に学ぶ。今の我々の社会につながっている部分。懸念は、『明治150年』で独りよがりになってはいけない「日本はアジアに先駆けて」とか。「数学の必修をやめたほうがいい」と私は言っているが、誰も賛成してくれない。2次方程式を使って暮らしている人が何%いるか。
(寺脇)ほとんどは数学が出来なくて、進級出来ず、人生が狂ってしまう。もっと楽しくて、やさしい数学を必修にする方法はある。
(前川)数学は、社会でどう使われているか工夫して欲しい『生活数学』。
(寺島)↑それを広島県で作った。
 京都造形芸術大学は、学びの場としては、W大学より上。「あ~、行かなければならない」となる。授業料は高い。
(前川)川口の自主『夜間中学』が30年やって来て、来年公立に(拍手)。私に拍手してもしょうがない。これこそが、折れない心。新設は、何十年ぶり。義務教育をちゃんと受けられなかった・外国から来た人が、学ぶ機会が得られず、必要なので、政令指定都市は、1つは作るべき。日常生活している人は知らないと思うが、字を知らない人がいる。不登校で、卒業証書を渡されてしまった。
 歌人の鳥居さんは、分数を知らず教えた。ケーキを2つに分ける。3つに分ける。1/2+1/3。分かれば、好循環が生まれて来る。夜間中学は、勉強したくて来る。それを中学生は不思議に思うが。

 
 
 
 
 
(前 文部科学省事務次官)前川さん・(元文部官僚)寺脇さんの講演会。
 会場に入りきれず、【パブリック・ビューイング】ならぬ、音声だけ聴かれている方々が。
 すみません。ホールで聴けた者として、仕事で活かします。
 
 
 
 
 

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【憲法クッキー】 私は『25条』を頂きました。
 児童相談所の一時保護所は、残念ながら、25条を守れていません。実態は長期化し、『一時』保護ではないし。
 以前、『保護』した子に泣かれながら、言われました。「なぜ私が学校にも行けない不自由な生活をさせられて、暴力した親は普通な生活なの?」。ごめんね。なんとかします。
≪日本国憲法第25条≫
① すべて国民は、健康で『文化的な』最低限度の生活を営む権利を有する。
② 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

 

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埼玉・大宮で、沖縄県知事賞(2015年)を受賞した泡盛を頂きました。
 なんと表のラベルがありません。

桐箱に入った泡盛。

 

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狭山市駅西口再開発のやり方に私は反対でしたが、唯一いいなと思ったのは、『楽市楽座』のような【市(いち)】が立てばなぁと思っていたのですが、『古本市』『着物市』も、未だにやられていないのは、もったいない!
 今の時代、『付加価値』が大事だと思うんだけどナ。
(写真は、本川越駅前で定期的に行われている『古本市』)
街は、文化が大事ですよね。
 14年前に市議会で提案しているのですが ↓ (^^; (2003年12月 市議会) 

市町村合併・相談業務の拡充(埼玉県議会議員「中川ひろし」オフィシャルサイト)

 

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脱原発の県民の方からお話を伺う。
教職員組合役員さんと意見交換。産休補充教職員対策の県の怠慢問題。
県庁。
観光課長。秩父など県内の均衡ある発展。
県議と打ち合わせ。全国知事会会長に埼玉県知事がなる事の意義について。
子供安全課。里親の推進。
①(昨年2月の予算委員会で、私から提案した)里親をやっている県庁職員が、県職員対象の里親講座の講師になる事を、昨年秋に実施したとの事。これまで子供安全課から、報告は無かったが、とりあえず良かった。
②“教職員研修・警察”での里親講座開催についても、今回新たに私から提案しました(まず警察署に里親講座のポスターを貼る。警察には、少年課などがあるし。明日にでも出来る)。先生も警察官も『県職員』ですし、職・収入が安定してますし、他の方より推進しないと。仕事には、効率が大事。総花的にやっていても、結果が得られなければ、話にならない。
 なぜ身内(県)からやっていないのだろう?すぐ出来る事なのに。
 児童相談所一時保護所などの子供達は、待たされているし(一時保護したうち、里親に迎えられるのはわずか2%。754人中16人)、里親が見つからないうちに18才になってしまう。
健康長寿課。『にんしんSOS』(今年度新規事業)について。
夜は、会派・他会派県議と意見交換(大宮)。
市議と意見交換。
事務所。
(1時過ぎに帰宅)