2018年7月12日の活動

【福島第一原発】を視察
 よくTVなどで見た1号機。間近で見ると、こんなに小さなものだったのかと思う。事故の爆発の時に飛び散り、壁に当たった破片の跡が生々しい。津波の跡が残っており、地面から7mの所にあった(海抜でなく)。
 3号機・4号機の間を通った時、線量が一気に上がり、249マイクロシーベルト。
 汚染水は1日130t増える。汚染水処理を3基体制にし、1日2千tの処理が可能になり、2015年に処理が追いついた。汚染水タンクを増やすと、配管などで漏れるリスクも増える。福島第1原発の広さは350万㎡。
 使用済み核燃料は、4号機だけ撤去完了。4号機の脇に東京タワーと同じ量の鉄骨4200tを組んで、燃料の撤去作業の為の機材を支えた。3号機の燃料取り出し装置は完成。1号機の上のガレキ撤去は今年1月~開始。燃料の取り出しは、1・2号機とも、5年後(2023年度)着手予定。解け落ちた燃料は、まだ熱を持っている。
 トリチウムは他の放射性物質に比べ、毒性が1万分の1。今月末に海に流す事の公聴会を開く。
 福島第1原発に、電力社員以外に、4千人の協力企業の従業員が現在、働いている。大熊町に電力会社の750戸の寮がある。廃炉8兆円の他、賠償・除染など合計22兆円でおさまるかは不明との説明。
 福島原発の近くは、居住困難地域で、田んぼだった所は、原野となり、家々の周りも草が木のように生え、とても切ない。生きていく気力を失う人が出ないか心配(これまでも、これからも)。“風の谷のナウシカ”を観ているようだった。
 私から廃炉部長さんに汚染水タンクの容量と、トリチウムについて質問した。電力会社から『計画停電』の新たな考え方についての説明を受けました。

県議・市議と2時間意見交換。児童虐待・女性の性犯罪被害対策。有意義でした。
電力会社支社長・労組役員さんと会合。「核廃棄物(ドライ・キャスク)の実物を首相官邸・議員会館・議事堂に展示を。私達が生きている間に」と私から支社長さんに発言。
(福島いわき泊)