2012年10月9日の活動

県議会、文教委員会 私からの質疑(以下)。
①文化芸術の創造と伝統文化の継承について
(中川委員)
Q: 博物館の活性化の話が他の県議からも出ており、今回の文教委員会で博物館の入場者数が報告されると伺っていたので、県立博物館を3館、この議会が始ってから見させて頂きました。嵐山史跡の博物館、さきたま史跡の博物館、歴史と民俗の博物館です。
 今年はご存知の通り、映画『のぼうの城』が来月いよいよ放映されます。それにあたり、今までの学術的な展示も大事だとは思いますが、今まで全く興味が無くたまたま来館した一般の方に、「秩父のジオパークに行ってみよう」とか「『のぼうの城』の関係の場所を見てみよう」と思わせる、観光政策や経済政策にもつながるような素人向けの展示の仕方も必要だと思います。
 特に今回『のぼうの城』をきっかけに、埼玉の歴史や、埼玉県に郷土意識を持つ上で、最初で最後の絶好の機会ではないかと思います。映画上映に向けて、私も何点か提案をさせて頂きましたが、現在までの取組状況について伺います。
(生涯学習文化財課長)
A:映画『のぼうの城』の公開でございますが、公開に伴いまして、県立博物館施設につきましては、県民の皆様に埼玉県の歴史に関心を持って頂く良い機会であると考えております。そこで、現在、各館の特色を活かし、映画「のぼうの城」との関わりをアピール致しております。
 例えば「こんな埼玉見た事ない」という言葉が入った映画のポスターをロビー等に掲示したり、あるいは、博物館のホームページを映画のHPにリンクさせたりする事でPRし、集客に努めてございます。
 更に、積極的に映画と埼玉の歴史の関わりを紹介する展示を開催していく予定でございます。
 先ほど3館をご覧になられたとの事ですが、さきたま史跡の博物館には、ご案内の通り忍城の水攻めの時に、石田光成が陣を構えた丸墓山古墳がございます。そこで、かねて開催中の展示『丸墓山古墳と石田堤』を入館者の目に付きやすいロビーに移動し、映画『のぼうの城』との関わりを一層アピールしてございます。
 また、行田市の時代祭や県民の日に合わせまして、「のぼうの城」に関わるイベントを準備中です。
 また、嵐山史跡の博物館は、戦国時代、中世の歴史を専門としておりますが、そこで映画『のぼうの城』と関連させた『豊臣秀吉軍の侵攻と松山城』という展示を行うと共に、HPのリンクや関係各種のチラシの配布を行っているところでございます。
(中川委員)
Q: 私は映画を見させて頂きましたが、大変面白い映画でしたので、今は生涯学習文化財課にお答え頂きましたが、教育委員会一丸となって県民の郷土意識の醸成や歴史に関心を持って頂けるような取組みをお願いしたいと思います。

②体力の向上と学校体育活動の推進について
(中川委員)
 体力の向上に関してですが、今年はオリンピックが開催された訳ですけれども、選手はオリンピックの開催時は注目されますが、日頃は中々活動する費用が大変とよく言われています。これはオリンピック選手だけではなく、例えば、なでしこリーグの選手もそうですが、いわゆるアスリートの雇用については、県や県内市町村の雇用状況はどのようになっているのでしょうか?
 また、小学校の体育において、体育専科、いわゆる担任の先生が教えない独自の体育の先生の雇用状況について、県の体力向上の目標値を見ると中々実現するには厳しいし、昔の子供の体力と今の体力を比べたら、比べものにならないと思うので、取組状況がどうなっているのか伺います。
(スポーツ振興課長)
A:アスリートの雇用の御質問でございますが、一般的には企業が支援する構図が多いように考えております。
 例えば、三宅宏実選手は「いちごグループホールディングス」という会社が支援しております。他に、体操でKONAMIですとか、富士通、NTT東日本に雇用されているような事例も県内ではあるように思います。
 市町村で、あるいは県で直接雇用するというのは難しい面もございますが、例えば、県立武道館事業の武道教室において、一昨年、昨年と柔道の古賀選手や谷本選手などをお招きして、500人程度青少年を集めた教室なども行っております。直接雇用という形には結び付きませんが、そうした意味でアスリートに活躍する場面は作っておりますので、今後こうした活動の充実を考えていきたいと思います。
(小中学校人事課長)
A:小学校の体育専科教員の御質問でございますが、小学校の教員は、学級担任として学級を受け持ち、全教科を指導する事を基本としております。その為、現在、体育専科だけでなく、特定の教科を専科とする任用は行っておりません。特定の教科の専科教員の任用が出来ればと願うところですが、現実的には、国の定数の中では、非常に困難でございます。
(保健体育課長)
A:小学校の体育は、原則的には教科担任制ではなく、担任が体育の授業をする事が原則です。調査によれば、教員の身体的な理由や学校の中の事情で、担任ではない教員が体育の授業をしている事例が、平成23年度に45校ありました。うち1人は市が配置した指導者、残りの44校は、体育の授業を他の学級の先生が指導し、逆にその先生は例えば国語の授業をするなどして、他の先生が体育の授業を実施している実態がありました。(以上)

他に、県内小中学校のいじめ実態調査について報告・質疑がありました。

久喜市長など5市町村長が控室に来訪。県立図書館の存続要望。
秩父市の県議と意見交換。観光政策について。
飯能市の県議と意見交換。林業(県産材の活用)について。
短い時間でしたが、初めて越谷のイオンレイクタウンに行き、海王堂展を見学。
 ハングリーなものづくり精神を感じました。大英博物館・東京国立博物館・旭山動物園をはじめ売られている海王堂さんのミニチュアを、県立博物館・美術館で売ってはどうかと思っています。
県庁。
新聞記者と意見交換。