2010年1月16日の活動

支援者訪問。

東京家政大学主催 「生」と「死」を考える講演会。
Ⅰ、「いのちを全うすること ~在宅ホスピスの充実をめざして」アルフォンス・デーケン先生講演
 ユーモアの重要さ。(ご自身の体験)反ナチ運動を発見されたら射殺されるが、父はそんな活動をしながらも皆を笑わせる。人間は笑う事の出来る唯一の動物だ。
 ユーモアがあれば、中学校でのいじめはなくなるのではないか。
 看護士は忙しくても、患者さんに微笑んで「無言のコミュニケーション」を取る。
 日本語がまだ話せなかった時、日本人と接する基本はうなずく事、「そうですね」と言えばいいと教わり、日本の家でご飯をご馳走になった後、「お粗末さまでした」と家の奥さんが言った時うなずいて「そうですね」と言った。
 (講演を聴いて、やさしい気持ちになりました)(遅れての参加だったので、最初からお聞きしたかったです)

Ⅱ、「末期がん患者 なぜ在宅なのか」クリニック川越院長 川越厚先生講演
 年をとればとるほど、家で生活する事を好む。
 なぜ家がいいか?→いつもそばに居て欲しい人がいる。自由、門限が無い、妻の手料理、タバコ吸う、コーヒー飲む、居間で寝れる・・・。家なら、人間として生きられる。患者が誰か分らない。
 病院にいたら役割が無くなる(子供の宿題を見られる。猫の面倒をみられる)。家なら希望がある。仕事を最期までする事が出来る。
 02年12月6日読売新聞 中学生「家族や命の大切さなどを自分の死をもって教えてくれた。それが祖母からの最後の愛だったのだろう」
 在宅ケアの基本は“和解”。人間関係の修復が出来る(医療者がきちんと入れば)。
 猫は患者さんのそばから離れなかった(体が冷えて来ているのが分かる)。後どのくらいで亡くなるか分かる。
 ホスピスで死にたい医師・看護士はいない。
 経済的負担が入院より軽い。「在宅は高くつく」は大間違い。20年前はそうだった。
 1人暮らしの4割は、家族の力を頼れない人。1人暮らしでも医療者が頑張れば出来る。
 医者が患者と将棋をして、肝性脳症である事が分かった。
 在宅医療はガン以外のほうが圧倒的に多く、ガンの在宅医療とは違う。ガンは2ヶ月弱。症状が安定して死を迎える。
 患者さんが精一杯頑張られている時、頑張れと言ってはいけない。
 スピリチャルペインが大事。
 納得のいくやり方で「死を創り出す」事が出来る(柳田邦男)。自分の家で死ぬ幸せを。
 医療法人パリアン(ラテン語 パリウン=旅人にかぶせる布。暖かく覆い包むと言う意味)在宅でホスピスケア出来たら、最高のケア。2000年設立。昨年185人亡くなる(国内平均100人)。
 家族へのケア レスパイトケア 1~2週間入院。デイケア。ボランティアによって家族のケア。
 ブリーフケアのないホスピスケアはあり得ない。亡くなった直後から始まる。寄せ書き(医師・看護士)。(患者が若い場合危機)看護士1ヵ月後訪問(別のプログラムも)。1年後ボランティアが「命日カード(手紙)」。年1回遺族の同窓会。喫茶店を開く。