2011年1月18日の活動

人権問題講演会『世界がもし100人の村だったら』
 著者 池田香代子氏による講演『「100人村」が問いかけるもの』 (動画でみる100人村) (小学校での100人村ワークショップの様子動画 貧富の差の現状を理解するために児童にビスケットを分けるが「平等に分けようよ~」と不満の声が出ているところがいい) 。
 ペシャワール会の中村さんが9・11の翌年アフガニスタン支援の募金活動をしていると聞き、Eメールで送られて来た新聞のコラムを絵本にしてその印税で寄付しようと思いつき、本を出版。『100人村基金』は5千万円以上になった(1冊につき22,3円)。中村さんに100万円を寄付した他、緊急性の高いNGOに寄付している。日本に来た難民は200万円の保証金が必要で、難民問題に千5,6百万円寄付。
 難民の日本に対するイメージは「日本は公正で、アフガンにいる各国のNGOで、日本が最後まで残って勇敢だ」。
 新しい公共。これから公共サービスはそぎ落としていかなければならない。小泉改革の間違いは、ニーズが減っている訳ではないこと。選択的納税制度を。
 日本人が寄付する文化は無いと言われるがそうではない。赤い羽根など、何かの目的に絞って寄付を集めるのは他の先進国には無い。
 “100人村”は、当初は“千人村”だった。OECDで日本は教育にかける予算が最低。子ども手当てで2万6千円を出してやっと平均に追いつく。 少年による殺人、イギリス・ドイツは日本の5倍。少年犯罪は5,60年前に比べ、増えていない。カリフォルニア大学デーン・アーチャ先生「戦争をはじめると、殺人など犯罪が増える」「平和とは兵隊にとられなくていい、爆弾が落ちてこないだけでなく、治安がいいこと」少年犯罪が多いというのはマインドコントロール。十羽一からげで言っていいのはほめる事。今の子どもはハングリーにはなれない。ストイックになるのは難しい。
 海外の学者が日本をほめる「日本にはケアリング・コミュニティ(地域のきずな)があるから、犯罪がおきない」。
 100人村の解説本。貧富の差、飢餓人口10億人。こんな世界はおかしい。何とかなる。途上国の女の子に小学校に行ってもらう事だ。マイクロファイナンス(マイクロクレジット)、5人1組に貸し、誰かうまくいかなかったら、他の人が返す。帳簿を付けられないといけない。
 WFP(国連世界食糧計画)学校給食プログラムの例。ネパールには義務教育制度が無い。女子は結婚して家を出て行くのだから教育は必要ないと考える。2リットルの食料油が学校出席率8割以上の家庭に配られる。初等教育を受けた女子が生涯産む子どもの数はそうでない子の半分。貧困の連鎖を断ち切る。文字が読めると自分に自信がつく「結婚は大人になってからにします」と。
 講演会終了後、池田氏と短い時間でしたがお話をさせて頂きました。

PTA役員と意見交換。
 学校の授業時間数を増やす必要があり、10月に教育長とPTA役員の会が地区ごとに開かれた時、夏休みなど長期休暇期間がいいか、土曜日がいいか、平日に1時間授業を増やすのがいいか、挙手で希望を聞かれ、1地区を除き夏休みの希望が多かったと聞いていたのに、なぜ市は“第2土曜日”にしたのか、そんな事ならPTA役員に聞く必要はなかったのではないかとのお話があり、調査する事に。

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寄付:13歳の伊達直人、お年玉で贈り物-善意相次ぐ/埼玉毎日新聞 1月18日