2009年9月4日の活動

議案質疑(詳細は後日報告)。
会派代表者会議。
水道業務課長。
農政課長。農業委員会事務局長。遊休農地と人手不足の農家実態把握について。

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★9月4日 議案質疑 水道事業の「する必要のなかった借金」
○ 中川 浩委員
狭山市決算書の38ページと水道事業会計決算附属書類及び資料の25ページ、26ページについてお聞き致しますが、今、八ツ場ダムに代表されるように、水道の今後の利用量は減っていきますし、また、料金を払う人数も(少子化による人口減少により)減っていく中で、どれだけ節約した運営をするかという観点から確認をさせて頂きますが、まず、決算書の38ページで、今(水道会計に)現金は幾らあるか、ここに書かれているのは33億円あるという事ですけれども、一方で水道会計の借金の借り入れを見ますと、ここ4年間、今年度21年度を含めてこの4年間で7億5,000万円の借金をするんですね。
単純に考えますと、33億円貯金があるのに、なぜ7億5,000万円借金をして、これ利子がそれぞれ2.1%ですとか、ここに書かれておりますが、1.9%ですとかお支払いをしなければならないという事で考えますと、この33億円の中で年間の運転資金と借金が賄えるのであれば、借金をする必要がなかったのではないでしょうか?
石綿管の工事を今(4年計画で)やられていると思いますが、石綿管工事の7億5,000万円の為に、運転資金が底をついてしまうのであれば、運転資金ですから毎年年度ごとにきちっと確保されるはずなので、一般会計から借りる事は法律上何ら支障が無いと思うのですが、そうすればこの借金は20年償還(返済)ぐらいだと思いますが、これから人口が減って、より払う人が減っていく中で安定した水道会計の運営をすべきだと思いますけれども、お考えをお聞かせ頂きたい。
 また、お聞きしているところによりますと、水道事業を他の市町村とどう運営をするのか2年間協議をされているやに伺っておりますが、その協議状況は、埼玉県のほうと協議をしているというふうなお話しなんですが、その協議がまとまるのがいつまでの計画なのか。お聞きしているところだと、まだ半世紀ぐらいかかるというふうな話も伺っておりますので、それでは私も死んでおりますから、そういう中では他の市町村と水道会計をやって、よりお金がかからない、市民の方が水道料金を安く済むような形をされてはいかがかと思いますが、現在の検討状況をお聞かせ下さい。
○ 上下水道部長
 まず、企業債の関係でございますが、企業債につきましては、財政の長期的視野に立ち活用をしているところであります。今後水道施設の老朽化に伴いまして稲荷山配水場の更新事業等大きな工事を控えており、将来資金需要が多くなる事から、現在進めております石綿管の改良工事の財源として、平成20年度におきましては2億円を借り入れたものであり、あくまでも将来を見通した上での対応であります。今後の企業債の借り入れについては、経営の健全化を視点に計画対象となる事業、起債額等、十分検討して進めていきたいというふうに考えております。
 もう一つ、水道の広域化の関係でございますが、埼玉県において本年5月27日に埼玉県水道広域化協議会を設立して、事務者レベル、課長クラスのレベルですが、構成員といたしました『水道広域化の協議』を開始したところであります。
 県内の水道事業は、水需要低迷による収益減、老朽化施設の更新に係る財源確保、水道料金の格差解消などのさまざまな課題を抱えており、運営基盤の強化を図る必要から広域化の検討に踏み出したものであります。まだ設立総会後2度の会議を開催されたところでありまして、十分な材料は整っておりません。ただ、示された案は、先ほどお話がありましたように、県内水道の半世紀、50年後、半世紀先のシステム等も目指し、20年後の形態として、核となる事業体を中心に近隣自治体の統合を進めていくと、そんな案であります。今後一定の方向が見えましたら、しかるべき時期をとらえて、庁内での情報の共有化と共に議会等へも報告していきたいと、そういうふうに思っております。以上です。
○ 中川 浩 委員
 広域化ついてはぜひ近隣の市町村と協議をして頂きたいと思います。
 先ほど「長期的な資金運営」とおっしゃいましたけれども、稲荷山のタンクについては概算で50億円かかるとお聞きしておりますが、長期的にはその時に借金をすればよかったのであって、今回の借金については7億5,000万円という額なわけですから、33億円預金があって、利子が生じるような借金をするよりも借金をしないで現金で出来たのではないですか?
 仮に出来ないのであれば、一般会計から一時的にお金をお借りして資金運用すれば、より長期的な資金運営が出来たのではないんですかとお聞きしているんですが、基本的に年間の運営資金はお幾ら必要なんでしょうか?そのお考えと年間の運営資金の額についてお示しを頂きたいと思います。
○ 上下水道部長
 稲荷山配水場の更新と老朽化した施設の改修については多額な経費がかかります。今議員がお示し頂いた50億円云々と言う事になりますと、それが補助金や起債等で全額賄えるとは限りません。そこで、例えば10億円、20億円、一般財源を投入しなくてはいけない状況も考えられます。そういった時にある程度余裕がないと対応が出来ないという意味で、将来にわたってその財源計画を立てて、その上にいって借り入れたと、そのような事でお話をさせて頂きました。
 それから、どのくらいの金額を云々ということでございますが、支払額については毎月金額がやはり上下いたします。毎月5億円とか、多いときは10億円近く出るようなこともあります。ですから、例えば2ヵ月分となれば、20億円弱の金額も必要となっておりますので、やはりある程度現金で持っていないといけないということと、あわせて、先ほど来申し上げております将来計画、その辺を見据えて、いざという時に借りられなかった、事業ができなくなったという事になりますと市民に迷惑をかけるというような事でこういう対応をとっているところであります。以上です。
○ 中川 浩 委員
 将来的な計画のために借金しなくてもいいんであれば、利子が将来的にかかってしまうので、そこで将来的な資金計画がその分余計に大変になって来るんじゃないですか?利子を払わなければいけないんだから。そういう意味で自己資金があるのであれば、この石綿管工事ぐらいは借金しなくてもよかったんじゃないですかとお尋ねしているんですが、何も私は稲荷山のタンクをつくるのに借金しないでも出来ると申し上げている訳ではないので、ちょっと意思が伝わっているのかどうか疑問なんですが、一般会計から年間の運用資金とかも借りることは可能なんですよね?
○ 上下水道部長
 先程来申し上げていますように、今後大きな工事が予定されておりまして、それを賄う資金を調達するには今から備えておかなくてはいけないという意味です。例えば50億円余、もっとかかるかも知れません。まだいろいろ施設の改修等もございます。そういう金額の中で起債が借りられるという保証はございません。全額ですね。ですから、そこで数十億円、一般財源を投入しなくてはいけないような状況になったときに、その事業が出来なくなってしまう、そのような事も考えられます。やはり安定供給を目指す水道事業と致しましては、その辺も十分考慮して財源計画を立てている。そういう意味で今回起債を借り入れたという事でございます。

<↑市は答弁ではこのように答えていますが、今回この事について調べていて、市に欠けているのは、何とか借金をしないで、あるいは借金する額を減らせないかと、ありとあらゆる方法を検討していない事。それよりも市がいつも大事にするのは“目先の安定”と建て前。答弁では「今後借金が借りられるという保証はない」と言っていましたが、これまで借金する事を国が認めなかった事やその可能性を示唆された事は無く、詭弁。
 水道は、事務的には市の税金と別の会計なのですが、市の税金から一時的にお金を借りてはいけないと言う法律はありません。しかし、市は借金出来るのだから借金しておこうとなってしまう。借金をすれば手元のお金は、その時見た目は多くなりますが、その借金を返す時には利子があるので返って減ってしまい、水道料金に全く影響を及ぼさないとは言い切れません。
 1年間の運転資金を借りる発想は、市にはなかったのに「そう言う方法も確かにあるとは思うが、市はこうしている」とは認めず、正当化のみ。こう言う事は、よくある。今後も少しでも税金を節約する為に、ありとあらゆる方法を研究して、市に求めていきます>